好スタートを見せた秋吉耕佑がホールショットを奪い、山口辰也、渡辺篤、小西良輝、中須賀克行、徳留和樹と続いていく。オープニングラップから秋吉はハイペースで飛ばし、2番手以下を引き離しにかかる。山口もペースを上げ秋吉を追うが、3番手の小西は、このペースについていけない。その後方では、順位を上げようとしていた徳留が3周目の第1ペアピンで中須賀のリアに接触し、両者とも転倒しリタイアとなってしまう。
トップを走る秋吉はファステストラップを更新する走りを見せるが、それを上回るペースで山口が追い上げていく。山口はジリジリと差を縮め、12周目には両者は完全にテールtoノーズとなる。一方、3番手を走る渡辺もペースを上げ、トップ争いに迫ってくる。さらに、スタートで出遅れた伊藤真一も、9周目にこのレースのファステストラップとなる56秒466をマークし、渡辺の背後に迫ってくる。17周目には秋吉を先頭に、山口、渡辺、伊藤の4台にトップグループはふくれ上がる。
19周目の1コーナーでは、山口が秋吉をかわしてトップに浮上。リードを広げたい山口だったが、バックマーカーに行く手を阻まれてしまう。2番手には渡辺が浮上し、山口を射程に捕らえると21周目の最終コーナーへのブレーキングでかわしてトップに立つ。伊藤も秋吉をかわして3番手に上がり、23周目の1コーナーで山口をかわしていく。山口はトラブルを抱えてしまい、ジリジリと後退。トップ争いは渡辺と伊藤の一騎打ちとなっていく。バックマーカーをかわしながら、繰り広げられるバトルは、伊藤が渡辺のインを伺うが、かわすことはできない。渡辺が、30周のレースを制しトップでチェッカーフラッグを受け、ST600クラスでの優勝と合わせダブルウインを達成した。伊藤は悔しい2位。山口が何とか3位でゴールし、秋吉が4位、小西が5位、出口修が6位、辻村猛が7位と続いた。
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