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SUPERBIKE RACE in KYUSHU


GP250

文部科学大臣杯 2010年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
DATE:2010-5/22
■開催日/予選・決勝:5月22日(土)  ■天候/予選:曇・ドライ 決勝:雨・ウェット  ■気温19度
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km) ■観客数/
土曜日:6,180名

雨のバトルを制した小室旭が開幕戦に続き2連勝!

 午後からパラパラと降り出した雨はGP-MONOの決勝がスタートするころには本降りとなっていた。風は強くなり、気温も急激に下がるという難しいコンディションの下でのレースとなった。
 ポールポジションの藤井謙汰がホールショットを奪うが、セカンドロウから絶妙なスタートを決めた谷川壮洋が1コーナーを2番手で通過。藤井もかわしオープニングラップを制する。小室旭、川野泰成もポジションを上げ、谷川を先頭に、2周目には早くもトップ争いはこの3台に絞られる。
 川野は3周目のS字コーナーで2番手に浮上すると、4周目には谷川を抜きトップに立つ。その後メインストレートでは小室トップを奪うなど、目まぐるしく順位を入れかえていく。6周目には再び谷川がトップに立つと、小室もピタリと背後につけ、ともにペースを上げると、トップ争いはこの2台の一騎打ちとなる。
 2台のバトルは最終ラップまでもつれ込んだ。メインストレートで谷川を抜いた小室は、谷川の追撃をおさえていたが、第2ヘアピンブレーキングが深くオーバーランしそうになってしまう。これを見逃さなかった谷川がインに飛び込むが、痛恨の転倒。すぐに再スタートをきったものの、その間に川野にかわされポジションダウン。
 最終ラップにこのレースのベストタイムをマークした小室が、2位に約12秒の差をつけ、今シーズン2度目の優勝を決めた。谷川の転倒でポジションを上げた川野は2位に入り初表彰台を獲得。再スタートした谷川は3位でゴール、4位の岡田義治との差は10分の6秒余りという僅差だった。藤井は5位でチェッカーを受け、伊藤公一、森田直樹と続いた。
 サイティングラップで電気系トラブルが発生し、ピットからのスタートとなった星野知也は最後尾から怒濤の追い上げを見せ、8位でチェッカーを受けている。

 
●ライダーのコメント

優勝/#2 小室旭
『これまで開幕戦で勝っても、そのあと勝てないシーズンが続いていたので“2010年は変わろうよ”とメカニックと話していました。コンディションは難しかったけれど、今までの経験を生かし落ち着いてレースができたと思う。自分のマシンだけが速い部分は特になかったけれど、抜かれるところと追いつくところを7周くらいまで見て、頭の中で(戦略を)組み立てました。思い通りの場所で前に出ることができ、結果的にうまくいきましたね。ボクと谷川選手のマシンは同じくらい走っていた。トップグループの中では川野さんのマシンが苦しそうでしたね。よく頑張ったと思います。これで気を抜かず次回のSUGOも同じ結果になるように、テストを十分にこなしたいですね』

2位/#45 川野泰成
『全日本選手権にフルエントリーするのは初めてなので、小室選手や谷川選手など、トップランカーの方々の胸をかりるつもりで挑みました。ウエットコンディションではこのバイクで走ったことがなかったし、今回は誰もが同じだと思いますが、探りながら走っていました。他力本願ですが、なんとか棚ぼたの2位になることができました。チームの方や、スポンサー様を始め、支えてくれている方々の力で走れているので、自分はひとつでも上の順位を狙って、チャンピオンを目指していきたいと思います。これからGP-MONOがもっと盛り上がって、多くの観客の方々にレースを見てもらいたいですね』

3位/#6 谷川壮洋
『うォーミングアップランから感触がよく、かなりペースを上げることができたので、2周ほど走った時点で“レースをコントロールできるかな?”と思っていました。でも後ろがどれだけついてこられるか様子を見ていたら、はらみすぎてしまい結局3台のバトルになってしまった。最終ラップでは2番手につけて(小室くんを)抜こうと考えて狙いすぎてしまった。第2ヘアピンで小室くんが突っ込みすぎて少しオーバーランしかけ、インが空いたので欲張ったら転倒…。やりすぎちゃったかな…。オートポリスでは雨で乗ったことがなかったので他のサーキットのセッティングを持ってきた。マシンは暴れていたけどコントロールできる範囲で問題はなかった。すでに小室くんに2回勝たれているので、これ以上勝たせるわけにいかない。次こそは勝ちます』


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Photo:H.Wakita/Y.Harada(c)
 
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