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R2-1 第1戦 CP MINEサーキット決勝速報・正式版

1999.03.21(日)


セントラルパークMINEサーキットで
全日本ロードレース選手権開幕!

 まだ肌寒い、山口県セントラルパークMINEサーキットで、国内ロードレースの最高峰、全日本ロードレース選手権が開幕した。スーパーバイククラスとGP125クラスでは、ディフェンディングチャンピオンの伊藤真一(ホンダ)と仲城英幸(ホンダ)が僅差で優勝を物にし、貫祿を見せつけた。またGP250クラスでは、ヤマハのエース松戸直樹が、国際クラス昇格8年目にして初優勝を果たした。


●SUPERBIKE/S-NK

「昨年の王者、ホンダの伊藤真一が開幕優勝を達成」

 曇り空の下、午後3時15分に決勝レースはスタ-トした。ホ-ルショットを決めたのは、芹沢太麻樹(カワサキ)。後ろから、井筒仁康(カワサキ)、ポ-ルシッタ-の伊藤真一(ホンダ)、武石伸也(カワサキ)、北川圭一(スズキ)などが続いた。レース序盤は芹沢、伊藤、井筒の3人を中心にトップ争いが展開される。そして6周目、伊藤がメインストレートで芹沢をパスしてトップに浮上。中盤になると、3秒近いリ-ドを広げていった。終盤、2位の芹沢との差がつまるが、伊藤が逃げ切って開幕優勝を決めた。芹沢は、僅かの差で2位。
 序盤、健闘していた井筒だが、レース中盤、玉田誠(ホンダ)との3位争いの中で、10周目、第1コ-ナ-で転倒してそのままリタイアとなった。レース中盤は玉田が3位を走行していたが、18周目に後方から追い上げた北川にパスされる。北川は上位2台には追いつかなかったが、3位表彰台をゲットした。一方、北川の後ろでは梁明(スズキ)、武田雄一(ホンダ)、吉川和多留(ヤマハ)が4位争いを展開。終盤、梁がこの集団から抜け出して4位をゲット。武田、吉川が僅差で5、6位となる。また、プライベ-タ-ながら大健闘していた玉田は、終盤に入ると遅れをとり、結局、武田、吉川に次ぐ7位に終わった。

ライダーコメント:

  • 優勝 伊藤真一:最初はペースが上がらなくて、芹沢くん、井筒くんの後ろでコンディションを整えていた。前に出て逃げ切ろうとしたが、タイムが上がらず苦しかった。でも、自分のペースを守ろうとがんばった。終盤、コ-ナ-での旋回スピ-ドが上げられなくなり、芹沢くんに追いつかれてしまったが、なんとかブロックして逃げ切った。
  • 2位 芹沢太麻樹:事前のテストから調子は良かった。昨日、初めて激しいハイサイドを体験して体調はあまり良くなかったが、走り出したら問題なかった。最後は、伊藤さんに追いつく計算で走っていたがだめだった。
  • 3位 北川圭一:去年の12月に肩を脱臼骨折してオフの間は病院通いしていた。体調は良くなったが、予選から天候が悪くてドライであまり走れなかった。厳しい条件の中で3位に入ったので今回は納得しています。

●GP250

「松戸直樹 8 年目の初優勝」

 ホンダとヤマハの2台のワークスマシンを抑えて、見事初ポールポジションを獲得した中冨伸一(ホンダ)が好スタートを決め、1コーナーへトップで飛び込んだ。予選3番手、97年のチャンピオン、加藤大治郎(ホンダ)はややスタートで出遅れ、さらに予選4番手、ヤマハのエース、松戸直樹(ヤマハ) は完全にスタートミス。後方集団に飲み込まれてしまった。1周目、中冨は自身初めてトップでコントロールラインを通過した。その後ろに予選2番手の関口太郎(ヤマハ) 、7番手スタートの江口謙(ヤマハ) が続く。3周目、追い上げて来た加藤が2位に浮上、中冨に急迫する。その後方、加藤以上の激しい追い上げを見せたのが松戸だ。トップグループが1分28秒台で周回する中、松戸はただ1人27秒台の好走する。9周目についに松戸が中冨を捕らえ2位浮上。加藤と松戸の一騎討ちとなる。松戸の追い上げはさらに続き12周目に加藤を抜き去った。加藤も必死に食い下がるが松戸の勢いは止められず、国際ライセンス昇格後、初めてトップでチェッカーを受けた。

ライダーコメント:

  • 優勝 松戸直樹:初優勝の実感があまりない。マシンの状態も最高で、ドライならかなりの自信があった。スタートをうまくやろうと思うあまり、逆に失敗してしまった。このあとマレーシアともてぎのGPに出るので、この調子で頑張りたい。
  • 2位 加藤大治郎:昨日の転倒で頭を打って、今も脳振盪気味でうまくしゃべれない。この状態では上出来。
  • 3位 中冨伸一:いつ抜かれるだろうと思いながらも、ずっと落ち着いていた。初めての表彰台だったし、トップグループの後ろにいたので勉強になった。次回はもっと長く前の二人に付いていきたい。

●GP125

「王者 仲城英幸 苦しみから得た開幕勝利」

 今にも雨が落ちてきそうな空模様の下、第1レース、GP125が行なわれた。スタートで飛び出したのは、2番グリッドの久保和寛(ヤマハ )。昨年のチャンピオン、仲城英幸(ホンダ)は昨日の予選では低い気温と不安定な路面状況に翻弄され、予選10番手スタートだった。その仲城も好スタートを決め、すぐさま久保を抜き去った。この2人にポールポジションの古橋徹(ホンダ)を加え、3人がトップグループを形勢する。第2グループはやや離れて数台の集団で形勢されている。3周目、ストレートから1コーナーで久保が仲城の前に出て、ここから2人の激しいバトルが十数周にわたって展開される。最終コーナーからの立ち上がりでは久保が速く、1コーナーの手前でスリップストリームから仲城が抜け出すというパターンが続く。最終ラップ、1コーナーの進入で仲城がトップに浮上、しかしすぐさま久保が抜き返した。最終コーナーから絡み合うように出てくる2台のマシン。そして、コントロールラインの直前、仲城が久保のスリップストリームから抜け出し、100分の6秒差で開幕戦を制した。

ライダーコメント:

  • 優勝 仲城英幸:久保君のマシンの方が立ち上がりが速かったので、辛いレースだった。最後、ここしかない、という最終コーナーがうまく走れて、何とか前に出られた。苦しいレースだったので、本当にうれしい。今年もタイトルを取りたい。
  • 2位 久保和寛:マシンの調子がとても良かった。普通に走ればいいと思っていたので、後ろは気にしないつもりだったが、仲城さんのプレッシャーを感じていた。第1戦としてはこれで良しと思うが、とても悔しい。
  • 3位 古橋 徹:ペースが遅かったので付いていけた。今日のようにマシンをキッチリと仕上げ、次のレースに臨みたい。

※入場者数:3月20日・3月21日 15,800人


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