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2001 R2-1 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦
鈴鹿スーパーバイクレースR2-1 秋祭り with FUN&RUN!2-Wheels
■開催日/予選:9月15日(土)、決勝:9月16日(日) ■天候/予選:曇り時々雨、決勝: 晴れ
■開催場所/鈴鹿サーキット(5.85913km)
■観客数/予選:12,000人、決勝:19,000人

井筒仁康(カワサキ)が4台のトップ争いを制し、今季初優勝を獲得!!

 土曜日までの天候不順により、どのチームもドライコンディションでのセッティングを出せないまま、迎えた決勝レース。梁明(スズキ)がよいスタートを切ったが、1コーナーにトップで入ったのは玉田誠(ホンダ)。オープニングラップは、玉田、梁、井筒仁康(カワサキ)、加賀山就臣(スズキ)の順で終える。この4台が、序盤からトップグループを形成し、順位を入れ替えながらラップを重ねる。

 6周目、シケインで加賀山がトップに浮上。しかし、翌周は玉田がトップを奪い返す。玉田、加賀山、井筒、梁の順で周回するが、加賀山が再び先頭になり、後続をおさえようとする。12周目、加賀山は玉田にパスされ、梁も3位にポジションを上げる。シケインで周回遅れと重なった14周目、最終コーナーをトップで抜けたのは梁。しかし、16周のトップは玉田、17周目が加賀山、18周目は井筒、19周目は玉田と、上位4台は終盤に入っても激しくのポジションを入れ替える。

 しかし、19周目に周回遅れが絡み、玉田、井筒と梁、加賀山の間に差がついてしまう。玉田と井筒の優勝争いとなった最終ラップ、シケインで井筒が玉田をかわす。チェッカーフラッグをトップで受けたのは井筒。僅か0.082秒差で玉田が2位、3位争いの梁と加賀山の差も0.223秒差とスタートからゴールまで、目が離せないレースが展開された。

 S-NKクラスの1位は、総合8位の北川圭一(スズキ)。S-NKでチャンピオン争いをしている出口修(スズキ)は、レース開始早々トラブルでピットインしリタイア。北川がS-NKタイトル争いのリードを広げた。


●ライダーのコメント

優勝 井筒仁康(カワサキZX-7RR/カワサキレーシングチーム):
 シーズンの前半はトップ争いに絡むことができず、自分でもヤキモキしていた。しかし、後半戦からは気持ちを切り替え、レースに臨んでいる。決勝ではスタートのミスで前と離れてしまったが、追いつくことができ、車体も無理ができるという手応えを感じた。走行を重ねるうちに、前に出られるポイントと出られないポイントが見え、タイミング良く前に出ることができた。スズキ2台と差が少し出来ていることは知らず、前に出られたくなかったので、最終ラップのスプーンで一度前に出た。かわされたが、玉田選手はシケインの進入が厳しそうだったので、抜けるかなと思いながら突っ込んだ。調子は上向きになってきており、待ち望んでいた1勝だ。しかし、仕上げて勝ち取ったものではないと思う。今シーズンはWSBにもスポット参戦し、別世界のレースだと感じている。日本で勝った、勝っていない、というレベルでは通用しないと思う。もっともっとマシンを仕上げていきたい。

2位  玉田誠(ホンダVTR100SPW/チーム キャビン ホンダ):
 つらいレースだった。スタートで前に出たが、序盤は抑え気味でまわりをみながら走った。柔らかめのタイヤを選択し、飛ばしていくよりもタイヤを温存しようと思った。しかし、最後までタイヤをもたせても意味のないレース展開になった。コーナーではスピードが上がらなかったが、抜かれたら抜き返し、逃げられないようにした。最後のシケインで誰かがくるのはわかっていた。セッティングが出ないままレースをしたのは、みんな同じ。そのなかでも、他のマシンより煮詰められなかったのではと思う。

3位  梁明(スズキGSX-R750/チーム スズキ):
 冷静ではあったが、余裕があったわけではない。レースで主導権を握りたかったが、前に出てもパスされ、ピリッとしなかった。出られる時は、いつでも前に出ようと思っていた。セッティングが出せなかったのはどこも一緒で、マシンの仕上がりで引けを取っていたわけでもない。最終ラップでは前の2台と差ができてしまったが、後ろについていたら行けたかもしれない。終盤のチームメイト同士での争いについては、1-2を取ることもあれば、こういうこともあるということだと思う。

   
「予想外にいいスタートが切れた」という玉田誠がホールショットを奪った
玉田(#100)に続き1周目のシケインに入る梁明(#2)、加賀山就臣(#7)
レース序盤から中盤にかけて、武田雄一(#11)、吉川和多留(#5)、山口辰也(#55)、北川圭一(#8)による5位争いが展開された
ワークス勢を脅かす走りでクラスチャンピオンを目指す北川。ライバルの出口修のリタイアで、ポイント差を大幅に広げ王手をかけた
一時は5番手に浮上した山口(#55)だが、再び吉川に交わされた後、バックマーカーに引っかかり吉川との差が開いてしまった
5位に浮上した吉川(#5)はラップタイムを2分9秒台に上げ、10秒以上あったトップ集団との差を2秒6まで詰めた
ポールtoウインを狙う加賀山は何度もトップに立つが、ラストラップを目前にコースアウトで順位を落としてしまった
今季のSBクラスでは珍しく接近戦となり、観客からは大きな歓声が上がっていた
大逆転で今季初優勝を飾った井筒。ディフェンディングチャンピオンの意地を見せた
「全くのノーミスで走りきるか相手がミスをしない限り、優勝は難しいと思っていた」という玉田(左)が2位、3位には梁(右)が表彰台に立った
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