加賀山就臣、初ポールから初優勝を目指す!
全日本スーパーバイク(SB)も残り4戦となりタイトル争いも大詰め。ランキングトップの梁明を11ポイント差で追う玉田誠のチーキャビンホンダムは、1本出しマフラーの新型マシンを鈴鹿に持ち込んだ。すでにスーパーバイク世界選手権に実戦投入されたマシンで、玉田誠、山口辰也も2週間前のもてぎでテストを消化、好感触を掴んでいた。
金曜日の合同テストは雨が降ったり止んだりの不順な天候となり、ウェットでのテストは消化していないことから苦戦。この日のトップタイムは武田雄一となった。
予選もテスト同様の雨模様。予選1回目、山口辰也、北川圭一、出口修、川瀬裕昌がコースをショートカットしたことで、その後コースインが出来なくなる。これは、鈴鹿サーキット特別規則によるもので4人は予選2回目に賭けることになった。武田雄一とトップタイム争いを繰り広げた井筒仁康がスプーンで転倒、幸いダメージなくTカーでアタックするがトップタイムは新型マシンの玉田誠。
予選2回目もドライとウェットが入り混じるコンデション。激しいポールポジション(PP)争いが繰り広げられ最後にトップタイムを叩き出したのは加賀山就臣で初ポール獲得となった。
「1分毎にコンデションが代わる難しい予選だったがアタックは最後の最後が有利」とタイミングを計った加賀山が玉田からトップを奪いPP獲得。「リヤ周りのセッティングを変えたのが良かった」と納得しながらも、「レコード更新なら嬉しいけど」と初PPでも複雑な表情。「決勝ではドライで気持ちよく勝って思いっきり喜びたい」と初優勝を誓う。
2番手玉田は「タイトルを考えると負けるわけにはいかないし何より勝ちたい」と言う。3番手武田雄一は「新型マシンの玉田くんには負けたくない」とライバル意識を燃やす。前回のSUGOでのダメージが残る身体で梁明は4番手に食い込み、SUGOの転倒で左かかと骨折の吉川和多留も7番手に入る力走を見せた。
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