波乱のレースで、宮崎敦(ヤマハ)が今季初優勝を獲得
大崎誠之(ヤマハ)、関口太郎(ヤマハ)、畠山泰昌(ヤマハ)、小山知良(ヤマハ)の順で終えたオープニングラップの翌周、トップ大崎がダンロップコーナーで転倒。後ろを走っていた関口のマシンに、大崎のマシンが接触する。関口は転倒は免れたが、ほぼ最後尾まで順位を落とすこととなった。大崎は自力でピットまで戻るが、そのままリタイア。ランキング上位の2台が序盤で戦線を離脱してしまう。
それによりトップに立ったのは、小野寺貴行(ヤマハ)。小野寺、畠山、宮崎敦(ヤマハ)の3台がトップグループを形成し、6周目に宮崎がトップに浮上。10周目には、畠山が小野寺をパスし2位にポジションを上げる。セカンドグループでは、青山博一(ホンダ)、中冨伸一(ホンダ)、小山が順位を入れ替えながら4位争いを繰り広げる。トップ争いは終盤で畠山が先頭に立つが、16周目に再び宮崎がトップを奪い返し、畠山、小野寺が続く。ラストラップまで宮崎は追撃を受けるが、そのまま抑えきりチェッカー。久しぶりの勝利を手に入れた。最終ラップまで続いた4位争いは、16周目に4位に浮上した小山がそのままゴール。5位は青山、6位が中冨となった。関口は9位でフィニッシュし、ポイントを獲得。ランキングトップの大崎はノーポイントとなった。
●ライダーのコメント
優勝 宮崎敦(ヤマハTZ250/MOTOREX
DAYTONA):
今回はマシンを2台持ち込んだが、天候が悪くセッティングを決めらなかった。結局、使いたくなかった方のエンジンで決勝を走ることにしたので、レースは始まるまでどうなるかわからなかった。スタート後トラブルが出たが、走行を重ねるうちによくなってきた。周回数を間違え、考えていたタイミングより早くトップに出てしまったが、130Rで抜かれなければなんとかなると思いながら、走り続けた。
2位
畠山泰昌(ヤマハTZ250/Team2000PENGUIN):
久しぶりの表彰台。今回は3位、次のTIで優勝という目標を持っていたので、2位は上出来。シケインで無理ができなかったので、裏ストレートで抜けなければ終わりだと思っていた。ダンロップコーナーで滑り離された。TIは優勝を狙う。
3位
小野寺貴行(ヤマハTZ250/森のくまさんMIZTEC・RT):
正直なところビックリしている。トップになった時は、どうしてよいかわからず走りが固くなった。しかし、オートバイのアドバンテージがあったので、上位のポジションをキープできた。後半はエンジンがきつくなり、2位には届かなかった。メカニックがマシンのセッティングを、狙うところに持っていってくれたことが大きい。また、タイヤも開発が進み安定している。表彰台に立てたことで自信が持てた。
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