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SUPERBIKE RACE in MINE


JSBクラス

文部科学大臣杯 2007年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 鈴鹿2&4レース
主催:鈴鹿サーキット(5.821km)
決勝レポート
■開催日/予選:4月14日(土)、決勝:4月15日(日) ■天候/予選:曇・決勝:晴 ■観客数/予選:15,500人・決勝:30,000人

中須賀克行がまさかのマシントラブル。
亀谷長純がJSB1000初優勝を達成!

フロントロウ真ん中になるセカンドグリッドから好スタートを見せた中須賀克行がホールショットを奪い、渡辺篤、徳留和樹、秋吉耕佑、ノリック、安田毅史と続いていく。中須賀は、オープニングラップから積極的な走りを見せ、2番手以下を引き離し、1秒766という差をつけて2周目に突入していく。
 好スタートを見せたノリックだったが、思うようにペースを上げられず、1周ごとに順位を落とす屈辱の展開。2周目には、秋吉が動き、MCシケインの突っ込みで徳留をかわして3番手に上がると、6周目のシケインへのブレーキングで渡辺のインを突き、2番手に上がる。2位争いは、秋吉、渡辺、徳留、安田、山口辰也、森脇尚護、そして亀谷長純と数珠繋ぎで続いていたが、ここから2分9秒台をコンスタントにマークし、追い上げてくるマシンがあった。ゼッケン10をつける亀谷だった。亀谷は、ヘアピンでイン側をタイトなラインでしっかり向きを変える走りで前を行くライダーをかわしていく。6周目に森脇と山口を、7周目に安田、8周目に徳留、9周目に渡辺と秋吉と立て続けにかわし、ついに2番手に浮上。トップを行く中須賀を追撃する体制に入る。この時点で中須賀と亀谷の差は、5秒以上開いており、中須賀は初優勝に向けてアクセレーションに気を使い、タイヤを温存しながら安定したラップを刻んでいた。
 そんな中須賀に異変が起きたのは、残り3周あまりとなった14周目だった。ヘアピンを立ち上がるとマシンが走らない。中須賀は、それでもアクセルを開けていくが、マシンは、その思いとは裏腹に失速していく…。
 中須賀にかわってトップに立った亀谷は、ペースをゆるめることなく落ち着いた走りでチェッカーを受け、うれしいJSB1000クラス初優勝を飾った。
 2位争いは、安田、渡辺、森脇、山口の順で最終ラップに突入。最後の勝負となるシケインの進入では、イン側を抑えた渡辺を先頭に、森脇がさらにイン側にマシンを向け、安田がアウト側のラインを取る。山口は行き場がなくなり勝負できない。ブレーキングに入ると、森脇が渡辺に僅かに接触。森脇は止まりきれずにオーバーラン。渡辺は接触の影響で失速、アウトから行った安田が2位でチェッカー。渡辺が3位、山口が4位となった。森脇は、徳留にもかわされ6位でゴールした。以下、秋吉、ノリック、大崎誠之、手島雄介、酒井大作、柳川明、辻村猛、須貝義行、野田弘樹と続いた。。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/亀谷長純
今まで2年間苦労してやってきたことが、やっと形になりましたね。ミシュランさんやチームのみんなが頑張ってくれたおかげです。勝ててすごくうれしいです。去年の最終戦は、いい感触がありながら2コーナーで転んでしまいくやしかったし、そのリベンジもあったし、いろんな思いがあって今回は勝ちたい思いが強かった。中須賀くんが速くて、なかなか追いつかず厳しいと思っていたが、諦めずに走った。事前テストからロングランを繰り返してきて、アベレージを上げる車体造りをしてきたし、鈴鹿300kmレース、鈴鹿8耐に向けて、いいデータが取れた。レースがスタートして2、3周で中須賀が逃げていたから、早めに前に行こうと頑張った。中須賀のすぐに分かったし、一人になってもレースというよりも、2分9秒台でコンスタントに走ることを考えて走っていた。去年の最終戦からタイヤもよくなってきて、開幕戦でもポールポジションを取れた。残りのレースでも表彰台に上れるように頑張りたい。

2位/安田毅史
みんなに、ついていくことだけ考えていた。2位になれたのは、ブリヂストンさんや、チーム、スポンサーさんのおかげです。表彰台に立ててすごくうれしいです。鈴鹿は8耐で走っていたので、上位に食い込めるチャンスだと思っていた。これから走ったことのないコースが出てくるので、きついレースもあると思うけれど、早くJSB1000を自分のものにしていきたい。最終ラップは、(渡辺)篤さんがインを締めて、そのイン側に(森脇)尚護がいたので、アウトしかないと思っていった。厳しいと思ったけれど、結果的にアウト側にラインを取ったのはラッキーだった。

3位/渡辺 篤
レース序盤は中須賀くんが逃げるのは分かっていた。3周目ぐらいからペースを上げようと思っていたけれど、思うように(ペースを)上げられず追うことはできなかった。(中須賀のリタイアは)知らなかったので、3位争いだと思っていたから、集団のトップでゴールしたかった。最終ラップのシケインへのブレーキングでは、後ろからだれかに接触されてしまい、安田くんに前にいかれてしまった。一つ間違えれば、危険な状況だったし、ひかなければ多重クラッシュになっていたと思う。4位かと思ってピットに戻ったら、3位だったので最低条件はクリアできたかな。

   
   
   
   
   
   
   
     
  愕然としてピットロードを戻る中須賀。
     
   
     
  最終ラップ、シケインの2位争いの攻防。
     
  亀谷は残り周回を無難に走り切って、2003年以来となる優勝、JSBクラスでは初優勝を決めた。
     
  表彰台
優勝/亀谷長純(中)
2位/安田毅史(左)、3位/渡辺篤
   
Photo by Y.Harada/H.Wakita/K.Kobayashi (c)
 
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