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文部科学大臣杯 2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 スーパーバイクレース in 岡山
主催:岡山国際サーキット(3,703m)
予選レポート
DATE:2009-9-26 |
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中須賀克行が2年ぶりポールポジションを獲得
イニシアチブは酒井大作が握るか!?
暑く熱いレースになりそうな岡山ラウンド |
2009年のタイトルを占う上で重要な戦いとなる第5戦岡山を迎えた。前戦のSUGOラウンドが8月とは思えないほど涼しいコンディションとなったが、今回の岡山ラウンドは9月下旬とは思えないほどの暑さに見舞われた。予選が行われた土曜日は気温30度、路面温度は50度に迫る夏を思わせる中でのタイムアタックとなった。
ノックアウト方式で行われた公式予選。金曜日のA.R.T.走行で、ただ一人、1分29秒台をマークしトップタイムにつけていた酒井大作が前評判通りイニシアチブを握っていく。Q1、Q2と、やはり一人だけ1分29秒台を記録しリーダーボードのトップにつけ、迎えた最終セッション。酒井は、ここでもタイムを縮めてくるが、そのタイムをさらに上回るライダーが現れた。ディフェンディングチャンピオンの中須賀克行だ。中須賀は予選タイヤを履くと、全力のアタックで1分29秒395をマークし、2007年最終戦以来、約2年振りとなるポールポジションを獲得した。「とにかくフロントロウに並びたかったので集中して全開でいった。ただ、アベレージは、それほどよくないので厳しいレースになると思う。今回もスタートから前に出てレースのペースを作れたらいいね」と中須賀。事前テストでは2日目の開始直後に転倒し負傷。十分テストできずにニューマシンと岡山のコースのマッチングに苦しんでいたが、レースを戦える状態に仕上げてきた。今回も踏ん張りどころと語るが、虎視眈々と2連勝を狙っている。
一方、前戦では予選までコンスタントな速さを見せながら、決勝で気温が下がったために思うような走りができず悔しい3位となった酒井は“今回こそ”という思いが強い。「予選でもタイムは変わっていないけれど、セットを変更して戦えるバイクに仕上がってきている。レースは自分のリズムで走ることを心がけるけれど、スタートは決めたいね」と酒井。今回もアベレージでは一を争う速さを見せているだけに今季初優勝が誰よりも欲しいところだ。
フロントロウ最後となる3番手には事前テストから好調の柳川明がつけた。「予選中に25周、同じタイヤで走って確認できているし、レースができる状態に仕上がってきていると思う。10周目以降をどう戦うかが勝敗を分けるはず。納豆走法でいきますよ!」と岡山では2005年以来となる勝利を狙う柳川。
4番手の亀谷長純は最後に予選タイヤを使用するが、アベレージも悪くはない。「ダンロップタイヤとHondaのマシンとの相性がよくなってきています。20周、十分戦えると思いますよ」と自信をのぞかせる。伊藤は「最後にもう一周、アタックしようと思っていたらチェッカーフラッグが振られてしまった。もう少し(タイムを)詰められたはずだけれど、まぁ2列目も大して変わらないでしょ。今年、一番いい状態だし勝ちたいね」とコメント。SUGOで右手小指を骨折してしまった山口辰也は事前テストなしの、ぶっつけながら好タイムをマーク。まだキズは癒えておらず、この2日間の走行で逆に手の甲が腫れ上がっている。厳しいレースになりそうだが、アベレージは悪くないだけに、トップ争いに加わりそうだ。
ペース次第では大崎誠之も加わり7台でのトップ争いとなるだろう。柳川が語るようにレース中盤以降でバックマーカーをいかにかわすかが課題となるはず。見応えのあるレースが繰り広げられそうだ。 |
[佐藤 寿宏] |
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●中須賀克行のコメント
『事前テストで転倒してしまったので、十分なテストができていなかった。予選も最初の40分間をバイクのセットアップに費やしてしまった感じ。詰め切れていない部分がたくさんあるし、不安要素はかなりありますね。予選は1分29秒台に入ればいいと思っていたし、フロントロウ確保が最大の目標だったので満足しています。決勝は厳しいと思うが、1周目から前に出たとして、どれだけ耐えられるかがカギですね』 |
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予選1位/中須賀克行 |
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予選2位/酒井大作 |
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予選3位/柳川明 |
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Photo:H.Wakita/Y.Harada(c) |
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