仲城英幸(ホンダ)が三つ巴の激戦を制し、今季初優勝!!

　スタート直前にはパラっと雨が落ちるなど、朝方の雨によるウエットパッチが残ってタイヤチョイスに迷う微妙なコンディションで、レースはスタート。ポールポジションの菊池寛幸(ホンダ)がホールショットを決め、オープニングラップをトップで終える。しかし、翌周には葛原稔永(ホンダ)が菊池を抜き先頭に立ち、葛原、菊池、仲城の3台が序盤からトップグループを形成する。
　4周目に仲城がトップに出てからは、3台がポジションを激しく入れ替えながら周回を重ね、後続との差を広げていく。11周目、トップに立った菊池はベストラップを出しながら、葛原と仲城を抑えながら走る。しかし、最終ラップのシケインで仲城がトップに浮上し、そのままゴール。昨年9月の鈴鹿での全日本以来となる今季初優勝を獲得した。2位は0.083秒差で菊池、3位の葛原とトップとの差は0.168秒という激戦が繰り広げられた。

●ライダーのコメント

優勝　仲城英幸(ホンダRS125R／Team Jha):
　最初はペースが上がらず、タイヤを温めるのが精一杯だった。ペースが上がり追いついてからは、レース展開を変えていこうと思った。ストレートは速かったが、つっこみが遅かったので、よい走りをしていた二人についていき勝負どころを探っていた。最終ラップのシケインはいくだけいった。チームのみんなが一生懸命なので、それに応えたかった。

2位 　菊池寛幸(ホンダRS125R／Wanpaku.チームウイリー):
　スタート前は、自分も仲城君もカットスリックタイヤだったので、しばらく後ろで様子を見て仲城君が出たら自分も前に出ようと思っていた。こういうコンディションだったので、勝負どころは見えなかった。よいレースだったと思うし、すごく楽しかった。負けた理由は自分の腕。自分の甘いところが出ているし、まだ何か足りないものがある。

3位 　葛原稔永(ホンダRS125R／HONDA熊本レーシング):
　トップグループに最後までいたが、二人には到底及ばないと走りながら実感した。力不足で逃げ切ることが出来なかったので、先輩たちの走りを勉強させてもらいながら、ベストを尽くした。トップ争いはしたが、今は勢いだけだと思う。これから全日本のトップレベルで戦えるライダーになりたい。