またしても予選の図式は、ベテラン勢対ティーンエイジャーの争い!!
開幕戦では惜しくも表彰台に立てなかった菊池寛幸が、午前中の走行で従来のコースレコードを更新する2分16秒583の好タイムをマークし、好調ぶりを発揮した。京都府出身、35才のベテランは、午後のセッションでも、わずかながらレコードタイムを更新し、ポールポジションを獲得するとともに、安定した仕上がりをアピールした。
しかしながら、その菊池が決勝レースでも引き続き主導権を握ることができるかどうかは微妙なところだ。ここでも、鍵を握っているのは、10代の新勢力だった。1回目の予選では、筑波で幸先よく勝利を手中におさめた高橋裕紀が2番手のタイムをマークし、午後の予選でも、その差をさらに削り取る健闘を演じた。そしてもうひとり、同じくティーンエイジャーの伏兵が、午後の予選でその存在をアピールした。今シーズン、全日本GP125クラスに再挑戦する徳島の新鋭、葛原稔永が、1回目の予選で4番手の好位置につけたあと、最終セッションでさらにペースを上げ、菊池から100分の5秒足らずという僅かな差で2番目のグリッドにつくこととなったのだ。葛原は、予選終了間際、菊池を巧みにペースメーカーとして利用し、好結果を収めた。
筑波のウィナー、高橋も葛原から100分の1秒あまりの遅れで3番手につけ、連勝を狙っている。この3人がマークした2分16秒台には手が届かなかったが、それでもしぶとくフロントローのグリッドを確保したのが、もうひとりのベテラン、仲城英幸だった。仲城は午前中の走行が始まってまもなく転倒を演じたが、地力でこのハンディをはね返した。岡田純一とそのチームメイトである藤岡祐三、筑波で表彰台に立った井手敏男と久保和寛が2列目からスタートする。