ポールポジションは2戦連続、今期3勝目を目指す新鋭、高橋裕紀
緒戦の筑波、そして2週間前のツインリンクもてぎでも勝利を手中におさめた高橋裕紀が、午前、午後とも最速タイムをマークして文句なしのポールポジションを獲得。改めて今シーズンの絶好調ぶりをアピールした。前日の練習走行はウェットコンディションでの走行となり、マシンのセッティングにじゅうぶんな時間を費やすことができない不利な条件にもかかわらず、16才の高橋は午前中の予選で昨年、柚木伸介がマークしたコースレコードをわずかながら上回る1分31秒752の好タイムを記録した。午後のセッションでもただひとり1分32秒を切って他を寄せつけなかった高橋が、125ccクラスでは優勝候補の筆頭ということになるだろう。高橋は、実質的な開幕戦だった筑波、そして2週間前のツインリンクもてぎと、すでに2勝をマークしている。鈴鹿でのノーポイントがたたって、タイトル争いでは首位と5ポイント差の2番手に留まっているが、この調子ならば、現在の勢いを維持すれば、暫定ランキング1位の座に就くのは時間の問題だ。
高橋の後方は、11人のライダーが同じ1分32秒台のタイムをマークする混戦模様となった。首位からコンマ6秒以上の遅れをとりながら、2番手につけたのはクラス最年長、35才の山本武宏だった。山本は雨の練習走行から好調を維持しており、現在タイトル争いをリードしている予選5番手の仲城とともに、若手の躍進にストップをかけようと意気込んでいる。山本は今回、エアボックスを用いない異例の仕様でMINEに乗り込んだ。予選結果を見るかぎり、どうやらこれが功を奏した模様だ。今回は3〜4番手も、昨年優勝の藤岡祐三、そして井手敏男と、ベテラン勢が上位を占める展開となった。
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