これまでの3レースを反映した予選結果。ポールポジションは関口太郎が獲得
ここまでの3レースで目立っているのはTZ勢の活躍。3レースすべての表彰台の席をTZ勢が独占している状況だ。最大の理由は、昨年まで活躍していたRS勢はみな、まったくの新設計とされたエンジンと車体のセットアップに時間がかかってしまっているのだ。新型RS250Rはスイングアームピボット位置が高いことから、高いエンジンパワーを引き出し、スイングアームを沈み込ませることができて、本来のポテンシャルを発揮する傾向の設定とされている。このため、まだ完全なセットアップができていないエンジンと車体のバランスが取れていない状況だと、レースは厳しいようだ。対してTZ勢は昨年型の延長線上でマシンが作られているため、従来のセッティングデータをベースに走ることができる。こうした差が、はっきりとした差となって出てしまっているようだ。
今回の予選も、1回目は関口太郎、大崎誠之、亀谷長純らTZ勢が上位3人を占め、4位にRSを駆る酒井大作がつけた。2回目には大崎がトップタイムをマークしたものの、総合ではトップが関口で、2番手に大崎。しかし、2回目にタイムアップした酒井が3番手に付け、4番手にTZを駆る宮崎敦。期待されるRS勢トップの酒井だが、前回のレースで脱臼しており、レースは厳しい状況だ。さらに第2戦で負傷したチャンピオン中冨伸一も今回から復帰。嘉陽哲久、青山博一らもマシン開発は着実に進んでいることから、レースでは上位に絡んでくるはずだ。
とは言っても決勝はここまでのレース同様、TZ勢によるトップ争いとなるだろう。これに、限られた時間内にマシンをうまくセットアップできたRS勢が絡むことになるはずだ。
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