ポールシッターはまたも高橋裕紀、ティーンエイジパワー衰えず
このクラス2戦目の鈴鹿ラウンドを除き、これまで3レースでポールtoフィニッシュを成し遂げている17才のポイントリーダー、高橋裕紀が、ここSUGOでも午前午後ともトップに立つ安定した速さを見せつけて3戦連続4度目のポールポジションを獲得した。予選が行われた土曜の宮城県地方は秋の到来を告げるにふさわしい爽やかな好天に恵まれたが、前日の雨の影響が若干残っており、路面はやや滑りやすい状況だった。そのため、高橋はコースレコードにこそ届かなかったものの、午前中に早々と1分35秒603の好タイムをマーク。全体にペースが上がらなかった午後もただひとり1分36秒を切って首位の座を確定した。後続との差はわずかだったが、ここ一番の粘りでトップに立ってしまう勝負強さは、ベテラン顔負けだ。
総合2位となったのは、午前中の予選で高橋に100分の2秒足らずまで詰め寄った藤岡祐三だった。藤岡も午後にタイムを伸ばすことができなかったが、順当に2番手の座を確保。経験豊富な駆け引きで、若い高橋を脅かしたいところだ。そして、午前午後とも3番手だった仲城英幸が、こちらも午前中のタイムで3位につけている。高橋以外では今シーズンただひとり優勝を経験している仲城はここまで上位入賞を続けており、ポイント上でも高橋と並んでタイトル争いをリードしている。長いインターバルを挟んで後半戦を迎えるこのレースが、仲城にとって王座奪回を賭ける重要な一戦となることは言うまでもないだろう。午後の予選で1秒近くペースを上げたこのクラス最年長の山本武宏が4番手。ヤマハ勢最上位の久保和寛がこれに続いた。青山周平、大野亮という10代の新鋭が井手敏男に次ぐ7〜8番手につけた。
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