チェコGPを戦ってきた関口がポール。RS勢の巻き返しは?
約2ヶ月のインターバルを挟み、再開された第6戦。金曜日のARTテストは午前中ウエットで、午後に路面は乾き始めたが、再び雨が降ってしまい、ほぼ一日、ウエットでの走行となった。
予選日の土曜は朝から快晴で湿度も低く、レースを行うには最適なコンディション。特に湿気がなく、エンジンパワーが出やすい気候のこの時期だけに、ほとんどのライダーは好タイムをねらっていた。しかし実際に走り出してみると前日、路面に流れ出した砂などの影響からか、路面は滑りやすく、ライダーが期待するグリップはなかなか出ない。そのため、1回目の予選はトップタイムが大崎誠之の出した1分32秒517と、全体的にタイムは伸びなかった。期待された2回目の予選はコンディションが1回目よりも良くなり、早めのタイミングでトップライダーは1分33秒台を記録。さらなるタイムアップが注目された。今年から予選時間が長くなり、時間の使い方も決勝に向けたセッティングに多くを費やし、最後にタイムアタックというGP同様のパターンが定着。ラスト10分当たりから、トップライダーのタイムアタックが激しくなっていく。結局、ポールポジションは1分31秒781で関口太郎が獲得。2番手大崎誠之とTZライダーが続き、3番手にはRSを駆る青山博一となった。
ポールポジションの関口はGPにケガをしたライダーの代役として1週間前のチェコグランプリに参戦し、1週間後は全日本という慌ただしいスケジュールの中、見事ポールポジションの獲得だ。「序盤から速いペースでトップ争いをする台数を減らしておき、レース後半で勝負したい」と関口。
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