難しい状況の中、ランキングトップの大崎がポール獲得
金曜日の合同テストは雨が降ったり止んだりで、完全なドライにならずに一日のスケジュールが終わった第7戦鈴鹿大会。土曜の予選は朝、青空が見え、ドライコンディションが期待されたが、GP125クラスの予選終了間際あたりから雨がパラパラと落ちてきて、GP250クラスの1回目予選は路面が濡れていく中で行われることとなった。
そんな中、真っ先にタイムを出してきたのはシリーズランキングトップを走る大崎誠之だった。早めにタイムを出した方が有利と判断した大崎は3周目に早くも2分12秒台に入れると、4周目に12秒134というトップタイムをマークした。2番手に付けたのは関口太郎。好ポジションに付けた関口だったが、本人はフラストレーションの溜まるライディングを強いられていた。1週間前に走ってきたWGPのマシンのフィーリングが体に残っており、全日本仕様のマシンに慣れずにいたのだ。「ドライなら思い切り走ることができてリズムを取り戻せやすかったのだが」と残念がる関口だが、天候だけはどうしようもない。
続く2回目は西コースが完全ウエットで東コースはドライという路面状況となった。エンジンの仕様違いのマシンを今回持ち込んできた宮崎は路面が乾いている東コースにセッティング出しを集中し、このセッションで最初からスリックを装着。路面が乾いた終盤にこのセッションのトップタイムを出した。
また、様々なトライでマシンのパフォーマンスを上げようとしているRS勢だが、この難しいコンディションでセッティングも安定せず苦労している。チャンピオン中富伸一が8番手で、RS勢トップ。またしても同じメンバーでのトップ争いになりそうな気配濃厚だ。
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