藤岡祐三が逆転ポール。タイトル争いの2人は2列目スタート
最軽量のGP125ccクラスも、残り2戦となり、このレースの結果次第で2001年の全日本チャンピオンが確定するかもしれない状況だ。ただし、現在ランキング1位の仲城英幸と、2番手につける高橋裕紀の間にはわずか9ポイントの差しかなく、順当ならばタイトルの行方が決まるのは2週間後にSUGOで行われるこのクラスの最終戦ということになりそうだ。しかし、GPフル参戦の経験もあり、すでに全日本王者の座に2度就いているベテラン、仲城英幸としては、もちろんここで一気に勝負をつけてしまいたいところだろう。
これを9ポイント差で追うのは、今期クラス最多の3勝をマークしている17才の新鋭、高橋裕紀だ。こちらはこのTIで少しでも仲城に近づくことを狙っている。まだタイトルを確定することができる状況ではないが、このTIで仲城との立場を逆転し、優位な立場を確保して最終戦を迎えることができれば、高橋にとっては理想的な展開ということになる。しかしながら、予選の展開は両者にとって、必ずしも完璧というわけではなかった。ともにTIサーキットの完璧なセッティングを出すことができず、仲城5番手、高橋6番手という結果で予選を終了。ともに2列目の隣り合ったグリッドから決勝レースに臨むこととなった。他のライダーも絡んで、タイトル争いの行方はいっそう複雑で興味深い様相を呈している。
この間に、ポールポジション争いを演じたのは、藤岡祐三、菊池寛幸という2人のベテランだった。2番手の菊池は午前、ポールシッターの藤岡は午後のセッションで、それぞれ1分36秒台の好タイムをマークしている。ともにしり上がりに調子を上げてきているライダーだけに、決勝レースがこの両ベテランを中心に展開されることは、まず間違いないだろう。3番手のグリッドに就いたのは全日本最年少の大野亮。もうひとりのベテラン、山本武宏が4位となった。
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