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SUPERBIKE RACE in MINE


ST600

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 SUPERBIKE in KYUSHU
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
DATE:2005-05-29
■開催日/予選:5月28日(土)、決勝:5月29日(日)  ■天候/予選:晴れ 決勝:晴れ
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km) ■観客数/予選:8,168人 決勝:32、248人

酒井大作が三つ巴の戦いを制し悲願のST600初優勝を飾る!

  セカンドグリッドからスタートした徳留和樹が絶妙のスタートを見せホールショットを奪う。徳留はオープニングラップから積極的な走りを見せ、2位以下を引き離していく。一方、ポールポジションからスタートした酒井大作は4番手辺りで1コーナーをクリア。逃げていく徳留を見ると、すぐにポジションを上げ2番手でオープニングラップを終了した。その後方には、予選3番手グリッドからスタートした大崎誠之が続き、前の2台を追う。徳留は自身の予選タイムを上回る走りで逃げ切りを図るが、これをさせまいと酒井も3周目にこのレースのファステストラップとなる1分56秒121をマーク。ジリジリと徳留との差を詰めていく。これを大崎がマークし、トップグループは序盤から3台の戦いとなっていく。その後方では、安田毅史を先頭に鶴田竜二、沼田憲保、手島雄介が4位争いを繰り広げていた。ゼッケン1をつける辻村猛は、さらに後方の8位争いの集団にいた。

 トップ争いは6周目には完全に三つ巴の戦いとなり、いつ酒井が徳留に仕掛けていくか注目された。そして7周目の第2ヘアピンへのブレーキングで酒井が徳留のインをつきトップに浮上する。酒井はそのままレースをリードし、勝負は最終ラップに持ち越される。徳留はファイナルコーナースタンド前で酒井のインを狙うが、酒井が徳留を抑えきり、悲願のST600初優勝を飾った。徳留が2位、大崎が3位と続き、地元九州勢が表彰台に両脇を占めた。4位争いは最終ラップに手島をかわした安田が入賞。6位に沼田、7位に寺本幸司、8位に辻村、9位に生形秀之、10位に宮崎敦と続いた。

 酒井はカワサキに移籍し、ST600にスイッチして3年目。何度もトップ争いを繰り広げていたが、あと一歩で勝利を逃していた。カワサキのホームコース、オートポリスで勝つ最高の形でST600初優勝を達成。涙のウイニングランとなった

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/酒井大作
スタートはミスってほどのミスではなかったけど4番手だった。徳留くんのペースが速くて逃げられてしまうかと思った。金曜日からダンロップ勢が1周目からすごく速いペースで走っていたのを見たから、追いつくように頑張った。徳留のペースが速かったので、追いついてからも後ろで様子を見ていた。徳留くんのタイヤやマシンの挙動を見ていると1分56秒台で走るのは厳しいと思ったので、前に出てみて、自分がどれだけのペースで走れるか試してみた。最終ラップの最終コーナーまで徳留くんや大崎さんがしかけてこないはずはない。最後まで集中力を切らさずに走りきることができたのが勝因。車体のセットアップもうまく仕上げることができたしね。タイヤも最後までいいフィーリングだったし感謝している。勝てたのは自分の力というより、支えてくれるスタッフのおかげ。一つの区切りとして今回優勝できたのがよかった。まだ1勝だし、ランキングは下の方だから、もっと頑張っていく。

2位/徳留和樹
テストでは5ラップ目までは速いペースで走れていたけど、今日は気温が上がったので厳しいかと思っていた。4周目ぐらいからタイヤが滑り始めていた。抜かれた後も何とかついていこうと思っていた。ブレーキング勝負だとフロントから転倒してしまうので、ブリッヂ下で仕掛けるしかなかった。最後の一発にかけていたけど抜けなかった。満足はしていないけど、今回はやることはやったのでよしとします。

3位/大崎誠之
スタートはクラッチミートはよかったが、フロントを浮かしてしまった。和樹と大作が前にいたので、この3台ならペースを上げていけると思っていた。その通りの展開になったので、あと2台をどうやって攻略するかを考えていた。ストレートが走っていなかったので、コーナーで抜くしかなかったが、2台ともすきがなかった。序盤から様子を見ていたし、タイヤも温存できていたから第2ヘアピンで狙っていたんだけどね。最終コーナーでは、前の二人が接触しそうになっていたので、ボクはベストラインで立ち上がって、和樹だけでも抜ければと思っていた。ST600にスイッチして3戦目で表彰台に上がれた。これからも頑張っていきたい。


  スタートでは(#54)徳留和樹がホールショットを奪う。
   
  レース序盤は徳留がトップをキープするが、(#39)酒井大作、(#60)大崎誠之の3台がトップ争いを展開。
7周目に酒井がトップに立った。
   
  後方では4位争いも白熱。レース終盤には(#48)手島雄介と(#2)安田毅史が激しくバトルを展開し、安田がその勝負に決着を付けた。
     
  終盤に入っても3台のバトルは熾烈だったが、徳留の激しいアタックを抑え切った酒井がクラス初優勝、カワサキの600にも初優勝をもたらした。
   
  優勝:酒井大作(中央)・2位:徳留和樹(左)・3位:大崎誠之
   
Photo by H.Wakita/Y.Harada (c)
 
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