前日のA.R.T.合同走行でトップタイムを出し、好調な滑り出しを見せていた岩田裕臣が予選でも順調にタイムを削り、1分36秒150でコースレコードを更新。今季2度目のポールポジションを獲得した。
「合同走行の段階でポールが取れる感触はありました。レコードを狙っていたわけではないが、予選は気温が下がり、コンディションが良かったのでタイムが上がった」という岩田。予選終了間際に降り出した雨には「早いうちにタイムを出していたので、運も良かったですね」。ポイントリーダーの岩田に、天候も味方したようだ。
徳留真紀はタイムアタック中に雨が降りだしたため2番手のタイムにとどまったが、岩田とのタイム差は僅か0.153秒。3番手の富沢祥也までが1分36秒台で、4番手以下を大きく引き離している。
決勝はこの3台にベテランの井手敏男が加わり、トップグループを形成する可能性が高い。岩田も「レースは混戦になると思う」と語っている。チャンピオンに王手をかけたい岩田と、それを阻止したい徳留の直接対決がこのクラス最大の見所だろう。
第2グループの台風の目となりそうなのは、youth CUPにエントリーしている14歳の篠崎佐助だ。自己最高の8番手グリッドを獲得しており、ここ岡山でのストレートスピードは上位陣に引けを取らない。スタートで前に出ることができれば、上位でチェッカーを受けるチャンスがありそうだ。
前戦のSUGO大会を欠場していた渡辺一馬は怪我から復帰。今季、岡山を走るのはこのレースウィークが初だが、5番手のタイムを叩き出しており、決勝での活躍に期待がかかる。スポットで参戦している地元出身の花房一樹も7番手と好調。地の利を活かして上位入賞を狙っている。 |