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鈴鹿2&4


JSBクラス JSBクラス

文部科学大臣杯  2010年 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 鈴鹿2&4レース
主催:鈴鹿サーキット(5.821km)
JSB1000/J-GP2予選レポート
DATE::2010-04-17

全セッションをリードした秋吉耕佑の一人旅か!?
阻止したいディフェンディングチャンプ中須賀克行
まさかのアクシデントに見舞われた伊藤真一

 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦は、2年振りにフォーミュラ・ニッポンとの併催で行われ、伝統の鈴鹿2&4レースとして開催されている。
 土曜日に行われた公式予選は、路面の変化と強風が吹く難しいコンディションとなった。4輪は路面にラバー(ゴム片)が乗り、走れば走るほどグリップが増すが、タイヤとの相性なのか2輪の場合は、グリップが悪くなるようだ。さらにフォーミュラ・ニッポンのスキッドプレートは木製で、アスファルトの間におがくずのように入り込み、それに拍車をかけるという。
コースレコードを持ち、事前テストでも2分7秒台を連発、今回も優勝候補の最右翼に挙げられるのが秋吉耕佑だ。ノックアウト方式で行われた公式予選でもQ1、Q2、Q3とすべてのセッションでトップタイムをマークしポールポジションを獲得した。自身の持つコースレコードには、路面コンディションの違いなどもあり届かなかったが、ただ一人、2分7秒台をマークする速さを見せた。
 「マシン、タイヤともに毎セッションセットを変えながらの予選でしたから本気でタイムアタックせずにフィーリングを探りながら走りました。最初はソフト、最後にハードタイヤを履いたけれど、それぞれいい部分があった。今回のコンディションの中ではベストは尽くせたと思う」と秋吉。全力のアタックはしていないというが、このタイム。昨年の2&4レースでも独走優勝しているだけに、今回もレースをリードしそうだ。
この秋吉をただ一人、追えそうなのがV2チャンピオンの中須賀克行だ。中須賀は開幕前のテストで転倒し右肩を痛めていたが、ようやく普通にマシンが操れるようになってきたという。
「開幕戦はスタートで横を向いてしまったので、今回は普通にスタートを決めて14周を走りきりたいですね。それがトップならば最高です」と中須賀。
一方、トップ争いに加わると見られた2人をアクシデントが襲った。Q1セッションが始まった直後、その時点でリーダーボードのトップにつけていた亀谷長純がヘアピンで転倒。直後を走っていた中須賀は避けたものの、その後方につけていた伊藤真一が亀谷と接触し転倒してしまう。亀谷は全身打撲を負うもののレースへは出場できそうだが、伊藤は右肩甲骨を骨折してしまいグリッドに並ぶには厳しい状況だという。この2人は、Q2セッションを走れていないため、亀谷が23番手、伊藤が24番手となり、共に8列目からのスタートとなる。
 開幕戦ウイナー高橋巧はQ3セクションでダンロップコーナーで転倒するもののケガはなく3番手グリッドにつけた。「鈴鹿は難しいですね。筑波で痛めたケガは、よくなっていますので頑張るしかないですね」と高橋。
カワサキのエース柳川明は「事前テストと全くフィーリングが変わってしまっていて気持ちよく乗れていない。決勝朝のウォームアップでセットを変えて最後まであがくよ」とコメント。
トップ争いは、秋吉と中須賀の一騎打ちとなりそうな気配が濃厚だ。セカンドグループには高橋巧、8列目からスタートする亀谷も満身創痍となるが、早い段階で順位を上げてくるだろう。出口修、武田雄一も加わり、4台がセカンドグループを形成しそうだ。
 J-GP2クラスのトップタイムは、やはり小西良輝がマークし、4列目11番手グリッドからスタートする。
日曜日は晴れとなり、レースウイークで最も暖かい18度まで最高気温が上がる予報だ。開幕戦は予想以上に下がった気温に翻弄されてしまった秋吉だが、今回は、そのリベンジを果たしたいところ。ここ数年、鈴鹿で高い勝率を誇っている秋吉が一人旅となるか!? それとも中須賀がディフェンディングチャンピオン意地を見せるか??
JSB1000クラスのスタートは11:55!!。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

ポールポジション/#64 秋吉 耕佑 F.C.C.TSR Honda
『マシンは、戻るところは残しつつも、毎セッションセッティングをかえている状態なのでまだまだ詰める部分がありますね。タイヤはいいですし、予選の状況の中ではベストを尽くせたと思う。レースは2分7秒台の真ん中ぐらいで走りたいけれど、様々な要素が絡んでくると思うので、様子を見ながらいきたいですね』

J-GP2クラス1位/#73 小西 良輝 MuSASHiRTハルク・プロ
『開幕戦を終えて見えたことはありましたし、まだまだJ-GP2クラスの可能性はある。事前テストからいい感じで走れているけれど、思うようにタイムアップはできなかった。結果的にQ3に進めたけれど、伊藤選手と亀谷選手が走っていないことに助けられているだけ。決勝では具体的な数字ではなく一つでも上を狙っていきたい』

ポールポジション秋吉耕佑   ポールポジション:秋吉耕佑
     
ポールポジション:秋吉耕佑   秋吉耕佑
     
中須賀克行   予選2位:中須賀克行
     
高橋  巧   予選3位:高橋 巧
     
小西 良輝   J-GP2クラス1位:小西 良輝
     
小西 良輝   小西 良輝
     
photo H.wakita(c) / Y.Harada
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