宇井陽一
『濡れた路面をスリックタイヤで走ることはグランプリの経験で慣れているし、スリックが水の上でも、オートバイの動かし方ひとつでグリップするようになるのを知っていたので、早めにスリックに履きかえたのですが、意外と(路面が)乾くのが遅かった。コースに出て2、3周はドキドキしたけれど、そのうちタイヤも暖まってきた。残り5、6分で、リアを少しやわらかいタイヤに換えたら、日が出てきて急激に乾いてきた。あれ以上乾いてしまうと、ボクのマシンは震度5弱のチャタリングに襲われ始めるので“乾くな、このままいってくれ!”と思っていました(笑)。決勝は来年に向けてのデータを集めるためにも、サスペンションのセッティングをガラッと変えて挑むつもりです』
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