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2001 R2-1 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦
SUGOスーパーバイクレース GP125
■開催日/予選:11月3日(土)、決勝:11月4日(日)  ■天候/予選:曇り、決勝:晴れ
■開催場所/スポーツランドSUGO(3,737.50m)
■観客数/決勝:11,900人

高橋裕紀(エンデュランス)が今季4勝目!!
ベテラン仲城英幸(ホンダ)が1998年・99年に続き、3回目のチャンピオン獲得!!

 勝つしかない、ランキング2位の菊池寛幸(ホンダ)と同3位の高橋(裕)、11位以内でフィニッシュすれば3度目のタイトルを獲得する仲城という状況で迎えたGP125の最終戦。スタート後、1コーナーへトップで飛び込んだのは菊池。しかし、葛原稔永(ホンダ)がトップに立ち、オープニングラップは葛原、菊池、高橋(裕)の順。菊池は2周目に再びトップとなり、3周目には高橋(裕)が2位 に浮上するが、翌周、今度は山本武宏(ホンダ)が高橋をパスするという激しいドッグファイト。レース序盤は、菊池、山本、高橋(裕)の3台がトップ争いを展開していく。

 山本と高橋(裕)が順位を入れ替えながら周回を重ねる中、トップ菊池との差は少し広がっていく。レース中盤から後半にかけて、トップグループは、菊池、高橋(裕)、ポジションを上げてきた藤岡祐三(エンデュランス)、山本の4台となる。14周目、菊池に迫ってきた高橋(裕)がトップとなるが、菊池はその座を奪い返す。しかし、馬の背で藤岡がトップに浮上し、2位となった菊池は、その直後のSPインコーナーで痛恨の転倒を喫して戦線を離脱。これによりトップ争いは、藤岡、高橋(裕)、山本の3台に絞られた。この時点で仲城は8位。このまま進めば、高橋が優勝してもタイトルが決まるポジションだった。

 緊迫したトップ争いはラストラップまで続き、高橋(裕)が馬の背で藤岡をパスしトップに浮上。結局、高橋(裕)がそのままポジションを守りきり、今シーズン最多となる4度目の優勝を獲得した。藤岡は2位、3位の山本は久しぶりの表彰台となった。注目のチャンピオン争いは、9位でゴールした仲城英幸(ホンダ)がタイトルを獲得。高橋(裕)が2位になり、菊池は3位となった。


●ライダーのコメント

優勝 高橋裕紀(エンデュランスNER125/OSLスポーツクラブ&桶川塾):
 楽しいレースだった。濡れている場所があり思っていたよりも追いつかなかった。前との差が縮みはじめてから、菊池選手のペースが落ちたようで追いつくことができた。山本選手と競っている間に、菊池選手に引き離されるとイヤだなと思っていた。藤岡選手、菊池選手の順になった時は、逃げられてしまうと思いあせった。終盤はラストで勝負しようと思っていて、思い通りにできた。鈴鹿では、今日の似た感じのレースで負けたので、同じ失敗をしないようにと思った。タイトル争いのことは、シーズンの途中から意識しないようにしていた。今日は勝つことだけを考えていた。

2位  藤岡祐三(エンデュランスNER125/TEAM PLUS ONE):
 ペースをつかめれば上がれると思っていたので、スタート後は慎重にいった。序盤は前との差をあせるより、後ろをおさえようという気持ちが強かった。転倒しないように、無理はしなかった。なんとなくトップに立ってしまったが、まだ5周あったので誰かがくると思っていた。最後は飛ばせるだけ飛ばしたが、やられてしまった。マシンも思うように走っていなかったので、ゴールラインまでで抜き返すことがでいなかった。前戦は転倒で終わったので、完走できよかった。

3位  山本武宏(ホンダRS125/日本モータースポーツ専&Jha):
 シーズン前半は、メカニックの変更やエンジンの仕様があわず、乗り方や足回りのセッティングに苦労した。やっと自分とマシンの調子が合うようになり、トップ争いや表彰台にのることができた。転倒は避けたかったが、ラスト2周は前との差をつめた。しかし、濡れた所で滑り離れてしまった。1度くらいトップに立ちたいという気持ちもあった。


   
素晴らしいスタートを決めホールショットを奪ったのは菊池寛幸。葛原稔永(#92)、高橋裕紀(#8)と続く
1度は菊池(#3)を抜きトップに立った葛原稔永(#92)だが、2周目に再び菊池がトップを奪った
   
トラブル続きのシーズンだった加藤直樹(#4)はこの後仲城英幸(#6)に抜かれるも11位に入賞しランキング15位にとどまった
レース序盤に激しい2位争いを演じたのはベテランの山本武宏(#9)と若手の高橋(#8)だった
   
レース中盤に8位争いをしていた久保和寛(#12)と井手敏男(#15)は徐々に上位に追いつき、それぞれ6位、5位でフィニッシュした
菊池(#3)2周目にトップに立つと徐々に後続を引き離していったが、レース中盤に再び2位争いの集団に追いつかれてしまった
   
トップを走行していた菊池が15周目にまさかの転倒、これによりトップ争いは藤岡祐三(#5)、高橋(#8)、山本(#9)の3台に絞られた
チャンピオンは逃してしまったが、最終戦を優勝で飾った高橋には満面の笑みがこぼれる
   
最終戦で今季初の表彰台をゲットした山本。シーズン序盤の苦労がようやく結果につながった
第6戦のSUGOで転倒リタイアしてしまった以外は確実にポイントを伸ばしてきた仲城が3度目のタイトルを獲得した
   
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