高橋裕紀(エンデュランス)が今季4勝目!!
ベテラン仲城英幸(ホンダ)が1998年・99年に続き、3回目のチャンピオン獲得!!
勝つしかない、ランキング2位の菊池寛幸(ホンダ)と同3位の高橋(裕)、11位以内でフィニッシュすれば3度目のタイトルを獲得する仲城という状況で迎えたGP125の最終戦。スタート後、1コーナーへトップで飛び込んだのは菊池。しかし、葛原稔永(ホンダ)がトップに立ち、オープニングラップは葛原、菊池、高橋(裕)の順。菊池は2周目に再びトップとなり、3周目には高橋(裕)が2位
に浮上するが、翌周、今度は山本武宏(ホンダ)が高橋をパスするという激しいドッグファイト。レース序盤は、菊池、山本、高橋(裕)の3台がトップ争いを展開していく。
山本と高橋(裕)が順位を入れ替えながら周回を重ねる中、トップ菊池との差は少し広がっていく。レース中盤から後半にかけて、トップグループは、菊池、高橋(裕)、ポジションを上げてきた藤岡祐三(エンデュランス)、山本の4台となる。14周目、菊池に迫ってきた高橋(裕)がトップとなるが、菊池はその座を奪い返す。しかし、馬の背で藤岡がトップに浮上し、2位となった菊池は、その直後のSPインコーナーで痛恨の転倒を喫して戦線を離脱。これによりトップ争いは、藤岡、高橋(裕)、山本の3台に絞られた。この時点で仲城は8位。このまま進めば、高橋が優勝してもタイトルが決まるポジションだった。
緊迫したトップ争いはラストラップまで続き、高橋(裕)が馬の背で藤岡をパスしトップに浮上。結局、高橋(裕)がそのままポジションを守りきり、今シーズン最多となる4度目の優勝を獲得した。藤岡は2位、3位の山本は久しぶりの表彰台となった。注目のチャンピオン争いは、9位でゴールした仲城英幸(ホンダ)がタイトルを獲得。高橋(裕)が2位になり、菊池は3位となった。
●ライダーのコメント
優勝 高橋裕紀(エンデュランスNER125/OSLスポーツクラブ&桶川塾):
楽しいレースだった。濡れている場所があり思っていたよりも追いつかなかった。前との差が縮みはじめてから、菊池選手のペースが落ちたようで追いつくことができた。山本選手と競っている間に、菊池選手に引き離されるとイヤだなと思っていた。藤岡選手、菊池選手の順になった時は、逃げられてしまうと思いあせった。終盤はラストで勝負しようと思っていて、思い通りにできた。鈴鹿では、今日の似た感じのレースで負けたので、同じ失敗をしないようにと思った。タイトル争いのことは、シーズンの途中から意識しないようにしていた。今日は勝つことだけを考えていた。
2位
藤岡祐三(エンデュランスNER125/TEAM PLUS ONE):
ペースをつかめれば上がれると思っていたので、スタート後は慎重にいった。序盤は前との差をあせるより、後ろをおさえようという気持ちが強かった。転倒しないように、無理はしなかった。なんとなくトップに立ってしまったが、まだ5周あったので誰かがくると思っていた。最後は飛ばせるだけ飛ばしたが、やられてしまった。マシンも思うように走っていなかったので、ゴールラインまでで抜き返すことがでいなかった。前戦は転倒で終わったので、完走できよかった。
3位
山本武宏(ホンダRS125/日本モータースポーツ専&Jha):
シーズン前半は、メカニックの変更やエンジンの仕様があわず、乗り方や足回りのセッティングに苦労した。やっと自分とマシンの調子が合うようになり、トップ争いや表彰台にのることができた。転倒は避けたかったが、ラスト2周は前との差をつめた。しかし、濡れた所で滑り離れてしまった。1度くらいトップに立ちたいという気持ちもあった。
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