秒読みに入ったタイトル争いと2つめの勝ち星を狙う藤岡祐三
GP125もこれが最終戦。混戦のGP250ほどではないが、もちろんここで2001年の全日本チャンピオンが決まる。王座に最も接近しているのは、2年ぶり3回目のタイトル獲得を目指すJhaレーシングのベテラン、仲城英幸だ。仲城は、2週間前にTIでシーズン1勝目をマークし、暫定ランキング2位に浮上するとともにSUGOまで逆転Vの希望をつないだ菊池寛幸に20ポイントの差をつけていいる。2人のベテランが、シーズンの総決算としてどのような戦いを見せるか、興味はつきない。このうち、予選で優位に立ったのは、優勝回数の関係から最終戦を制する以外にチャンピオンへの道はない菊池だった。4番手というまずまずの結果で午前中の走行を終えた菊池は、最終セッションの終了直前にペースを上げ、3位に浮上して予選を終えた。一方の仲城は、
9番手の位置から王座奪回がかかった重要なレースに臨む。
そして、計算上はまだタイトル獲得の可能性をわずかに残した17才の高橋裕紀が午前、午後とも2番手につけて今年最後の決勝レースを迎えることになった。高橋の場合、逆転で王座に就く条件は、優勝し、しかも仲城がノーポイントに終わって、菊池が3位以下という厳しいものだ。それでも後半戦に入り、ややツキに見放された感がある若い高橋としては、タイトル争いに関わりなく、4つ目の勝ち星を手にしてシーズンを終えたいところだろう。そんな中、前回のTIラウンドに次ぎ、2戦連続のポールポジションを獲得したのは藤岡祐三だった。藤岡は第6戦で今シーズン唯一の勝利を手中におさめたことからもわかるとおり、SUGOを得意としている。とりわけ、ただひとり1分35秒を切った最後のタイムアタックは圧巻だった。
|