横江竜司(ヤマハ)がポールtoウィンで初優勝!!
2001年全日本GP250チャンピオンは関口太郎(ヤマハ)の手に!!
ホールショットはタイトルがかかっている関口太郎(ヤマハ)が取り、ランキングトップの大崎はスタートで出遅れる。オープニングラップは、横江、青山博一(ホンダ)、関口、酒井大作(ホンダ)、中須賀克行(ヤマハ)、大崎誠之(ヤマハ)、小山知良(ヤマハ)の順。序盤から、横江はレースをリードし後続との差を広げ始める。2位以下には、青山、酒井、大崎、小山、中須賀、宮崎敦(ヤマハ)、ポジションを落とした関口が続く。
3位に上がった大崎は前を行く青山をプッシュし、7周目に2位に浮上。しかし、青山が大崎からポジションを奪い返す。翌9周目には小山が2位に上がり、セカンドグループのなかでポジション争いが繰り広げられる。中盤、横江はさらにベストラップを更新しながら周回を重ね、約8秒にリードを広げる。8台で形成されたセカンドグループのなかでは、関口が毎ラップ一番速いタイムをマークし、17周目には大崎の前の4番手まで順位を上げる。
終盤、小山、関口、青山、大崎の4台が2位争いを繰り広げ、関口が19周目に2位に浮上。ラストラップを迎え、終始安定した走りでトップを独走した横江が初優勝。最終ラップまで繰り広げられた2位争いは小山が制し、今季2回目の表彰台。3ポイント差で迎えた大崎と関口による注目のチャンピオン争いは、3位に入った関口が、5位でフィニッシュした大崎を逆転し、2ポイント差でチャンピオンシップを獲得した。
●ライダーのコメント
優勝 横江竜司(ヤマハTZ250/森のくまさんMIZTECBBI):
嬉しい。しかし、単独走行だったので接戦で勝った時のような、爆発的な喜びとは違う感じがする。決勝が始まる前は、1分31秒台でラップする自信があった。しかし、風の影響や路面が濡れている所があったため、32秒台での走行となった。ボードでは自分のタイムしか見ていなかったので、後続との差はわからなかった。集中力を切らさないように、後ろは見なかった。ラスト5周で一度後ろを振り返ったが、誰も見えなかった。しかし、風が強く最後まで気を抜けなかった。最後のシケインを立ち上がった時点で、勝利を確信した。地元でのレースは有利ではあるが、今日のコンディションで勝ったことは、自信になった。他のサーキットでも勝ち、もっと自信をつけたい。タイヤの開発が進み性能が高く、グリップ力も落ちなかった。終盤もその状態に合わせた走りをすれば、問題なかった。250にステップアップした去年は、成績を残せなかった。しかし、チーム、ヤマハ、タイヤメーカーなどが見捨てず応援してくれた。そのおかげで、この結果を出すことができた。
2位
小山知良(ヤマハTZ250/SP忠男レーシングチーム):
バトルになることを予想していたので、金曜日から突っ込み重視のセッティングを進めていた。これまでのレースでは突っ込みが甘かったが、フロントまわりを詰めた。今日は自信があり、抜けると思っていたし、路面が濡れていたので、シケインではパスされないと思っていた。今年から250を走り、メカニックも自分も250のことがよくわからなかったが、メカニックも勉強してくれ今年一年の成果を出せた。大崎選手のことは複雑である。どういう順位でタイトルが取れるかは聞かされていたが、チームオーダーはなかった。
3位
関口太郎(ヤマハTZ250/club ventis):
10周目くらいまで、クラッチが繋がらないというトラブルをかかえ、順位を落とした。しかし、回復を待ちながら離されないように周回を重ねた。大崎選手が2位に上がった時は、そのまま行ってしまうかと思ったが、そのうちトラブルが直りチャンスがきたと思った。残り周回数を考えながら、ラスト5周で動くことに決めた。2位でゴールしたかったが、鋭い突っ込みに負けた。チェッカーを受けた時、ひょっとしたらと思ったがその時は確信できず、クールダウンラップの途中で自分の順位を確認し、チャンピオンを獲れたことがわかった。WGPへのエントリーで自分のレベルを上げることができ、最終的には大崎選手に対しても有利に働いたかもしれない。
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