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2001 R2-1 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦
SUGOスーパーバイクレース GP250
■開催日/予選:11月3日(土)、決勝:11月4日(日)  ■天候/予選:曇り、決勝:晴れ
■開催場所/スポーツランドSUGO(3,737.50m)
■観客数/決勝:11,900人

横江竜司(ヤマハ)がポールtoウィンで初優勝!!
2001年全日本GP250チャンピオンは関口太郎(ヤマハ)の手に!!

 ホールショットはタイトルがかかっている関口太郎(ヤマハ)が取り、ランキングトップの大崎はスタートで出遅れる。オープニングラップは、横江、青山博一(ホンダ)、関口、酒井大作(ホンダ)、中須賀克行(ヤマハ)、大崎誠之(ヤマハ)、小山知良(ヤマハ)の順。序盤から、横江はレースをリードし後続との差を広げ始める。2位以下には、青山、酒井、大崎、小山、中須賀、宮崎敦(ヤマハ)、ポジションを落とした関口が続く。

 3位に上がった大崎は前を行く青山をプッシュし、7周目に2位に浮上。しかし、青山が大崎からポジションを奪い返す。翌9周目には小山が2位に上がり、セカンドグループのなかでポジション争いが繰り広げられる。中盤、横江はさらにベストラップを更新しながら周回を重ね、約8秒にリードを広げる。8台で形成されたセカンドグループのなかでは、関口が毎ラップ一番速いタイムをマークし、17周目には大崎の前の4番手まで順位を上げる。

 終盤、小山、関口、青山、大崎の4台が2位争いを繰り広げ、関口が19周目に2位に浮上。ラストラップを迎え、終始安定した走りでトップを独走した横江が初優勝。最終ラップまで繰り広げられた2位争いは小山が制し、今季2回目の表彰台。3ポイント差で迎えた大崎と関口による注目のチャンピオン争いは、3位に入った関口が、5位でフィニッシュした大崎を逆転し、2ポイント差でチャンピオンシップを獲得した。


●ライダーのコメント

優勝 横江竜司(ヤマハTZ250/森のくまさんMIZTECBBI):
 嬉しい。しかし、単独走行だったので接戦で勝った時のような、爆発的な喜びとは違う感じがする。決勝が始まる前は、1分31秒台でラップする自信があった。しかし、風の影響や路面が濡れている所があったため、32秒台での走行となった。ボードでは自分のタイムしか見ていなかったので、後続との差はわからなかった。集中力を切らさないように、後ろは見なかった。ラスト5周で一度後ろを振り返ったが、誰も見えなかった。しかし、風が強く最後まで気を抜けなかった。最後のシケインを立ち上がった時点で、勝利を確信した。地元でのレースは有利ではあるが、今日のコンディションで勝ったことは、自信になった。他のサーキットでも勝ち、もっと自信をつけたい。タイヤの開発が進み性能が高く、グリップ力も落ちなかった。終盤もその状態に合わせた走りをすれば、問題なかった。250にステップアップした去年は、成績を残せなかった。しかし、チーム、ヤマハ、タイヤメーカーなどが見捨てず応援してくれた。そのおかげで、この結果を出すことができた。

2位  小山知良(ヤマハTZ250/SP忠男レーシングチーム):
 バトルになることを予想していたので、金曜日から突っ込み重視のセッティングを進めていた。これまでのレースでは突っ込みが甘かったが、フロントまわりを詰めた。今日は自信があり、抜けると思っていたし、路面が濡れていたので、シケインではパスされないと思っていた。今年から250を走り、メカニックも自分も250のことがよくわからなかったが、メカニックも勉強してくれ今年一年の成果を出せた。大崎選手のことは複雑である。どういう順位でタイトルが取れるかは聞かされていたが、チームオーダーはなかった。

3位  関口太郎(ヤマハTZ250/club ventis):
 10周目くらいまで、クラッチが繋がらないというトラブルをかかえ、順位を落とした。しかし、回復を待ちながら離されないように周回を重ねた。大崎選手が2位に上がった時は、そのまま行ってしまうかと思ったが、そのうちトラブルが直りチャンスがきたと思った。残り周回数を考えながら、ラスト5周で動くことに決めた。2位でゴールしたかったが、鋭い突っ込みに負けた。チェッカーを受けた時、ひょっとしたらと思ったがその時は確信できず、クールダウンラップの途中で自分の順位を確認し、チャンピオンを獲れたことがわかった。WGPへのエントリーで自分のレベルを上げることができ、最終的には大崎選手に対しても有利に働いたかもしれない。


   
初のポールポジションをゲットした横江竜司の元には、予選で転倒、負傷し決勝への出場を断念したチームメイトの小野寺貴行の姿が
ホールショットを奪ったのは関口太郎(#4)。しかしこの後ポールスタートの横江がすぐにトップを奪い返す
   
スタート直後に2台が絡む転倒があり、1周を終えたホームストレートではイエローフラッグが振られる中、トップで戻る横江
レース序盤、4位の酒井大作(#7)を追う大崎誠之(#8)、中須賀克行(#11)、小山知良(#71)、宮崎敦(#72)、野田弘樹(#44)
   
トップ横江が後続を引き離し、レース中盤には2位争いは約9台の混戦に。青山博一(#2)に小山(#71)、大崎(#8)、酒井(#7)が続く
なんとか2位をキープして表彰台に上りたいRSを駆る青山(#2)に2台のTZが襲いかかる
   
独走のままポールトゥフィニッシュを決めた横江。GP250に上がって2年目で初優勝をゲットした
SPコーナーの掲示板を見て、逆転チャンピオンを知ったという関口太郎がその喜びをマックスターンで表現
   
クラッチトラブルに見舞われ、一度は8番手まで順位を落とした関口(右)が3位表彰台を獲得。左は優勝した横江
1年間の成果を出すことができたという小山は今季最高の2位で最終戦を終えた
   
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