井筒仁康(カワサキ)が今季2勝目を獲得!!
2001年SBタイトルは最終戦鈴鹿2&4に持ち越し!!
スタート後の1コーナーへ1番に進入したのは、予選2番手の吉川和多留(ヤマハ)。レース序盤は、吉川、梁明(スズキ)、玉田誠(ホンダ)、芹沢太麻樹(カワサキ)、井筒仁康(カワサキ)、山口辰也(ホンダ)の順で周回を重ねる。8周目、梁が吉川をパスしトップになるが、10周目に吉川が再びトップを奪い、2位には玉田が上がる。
中盤、井筒が加賀山をかわし4位となり、吉川、玉田、梁、井筒の4台がトップグループを形成する。玉田は吉川を攻めるが、吉川は抑える。井筒は15周目に梁をパスし3位に上がり、18周目には2位にポジションを上げる。21周目、井筒がトップを奪い、梁も3位に浮上。さらに翌周、バックストレートで梁は吉川を抜き2位となる。ホンダ勢2台は徐々に遅れ、終盤、トップ争いは井筒、梁、吉川の3台に絞られた。
結局、最終ラップまで、井筒がこのままトップを守り切り優勝。梁は2位でゴールし、3位吉川は今季3回目の表彰台をゲットした。4位には山口が最終ラップで玉田をかわし、山口、玉田の順でフィニッシュした。この結果、ランキングは、トップの梁と2位玉田のポイント差が13ポイントに広がり、井筒が3位に浮上。2001年のSB/SNKクラスのタイトル争いは最終戦鈴鹿2&4レースに持ち越された。S-NKクラスは、前戦タイトルを決めた北川圭一(スズキ)が総合8位となり、今季6勝目を挙げた。
●ライダーのコメント
優勝 井筒仁康(カワサキZX-7RR/カワサキレーシングチーム):
予選では、一発のタイムが出せなかった。また、ケガをしていることもあったので無理な攻め方はやめようと思っていた。決勝は、セットアップもうまく進み、前回のSUGOでのレースで抜き所がわかっていたので、ペースを上げることができれば大丈夫だと思っていた。トップに出るタイミングは、あまり余裕もなく後ろには梁選手もいたので、早めに出た。序盤、6番手で走行していた時はトップグループと離れていまうかと思った。しかし、シケイン手前のコース上の川が残っていたため前もペースを上げられず、前の二台を抜いた後は差がつまりラッキーだった。最終ラップはインをしめて走り、シケインを立ち上がるまでは優勝を確信できなかった。
2位
梁明(スズキGSX-R750/チーム スズキ):
優勝できず悔しい。早めに前に出て逃げたいと思っていたが、吉川選手がよいペースで走っていたので作戦を仕切り直した。最終的には粘りが勝負だと思っていたが、単純にトップだけを狙いレースをする状況ではなかった。中盤は様子を見るために後ろに下がり、まわりの様子を冷静に見ていた。また、最後に勝負するためにタイヤを温存した。最終戦は優勝でタイトルで決める。
3位
吉川和多留(ヤマハYZF-R7/ヤマハ レーシング チーム):
路面温度が高くない状況のセッティングが、よい方向に進んだ。このレースウィークは初日から順調だったので、あとは自分次第だと思っていた。昨日からよいレースになるだろうという感触があった。決勝はスタートで決め逃げようと思っていたが、タイヤを使いすぎてしまった。乾いていない路面も影響があった。最終戦は、とにかく優勝を目指す。
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