SUZUKA SUPERBIKE 200km


SB

文部科学大臣杯 2003年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 鈴鹿2&4レース
主催:鈴鹿サーキット(5.824km)
決勝レポート
■開催日/予選:3月22日(土)、決勝:3月23日(日) ■天候/予選:曇後雨・決勝:晴れ ■観客数/予選:11,000人・決勝:27,000人

北川圭一がポールtoフィニッシュで開幕戦を制す!!

  予選で唯一2分8秒台をたたき出し、ポールポジションを獲得した北川圭一(スズキ)が大方の予想どおり開幕戦を制した。しかし、実際は厳しいレースだったという。

 北川は好スタートを見せ、真っ先に1コーナーに進入。これに渡辺篤(スズキ)、江口馨(ホンダ)、辻村猛(ホンダ)、山口辰也(ホンダ)、民辻啓(スズキ)と続いていく。トップを走る北川は、コンスタントに2分10秒台で周回。このペースに渡辺はついていけず、ジリジリと離されていく。その背後には辻村が迫り、4周目のデグナーカーブ進入で渡辺をかわしていく。渡辺はペースが上がらず、さらに山口、井筒仁康(ホンダ)の接近を許してしまう。そして、山口が9周目、井筒は14目にいずれも渡辺をかわし、順位を上げる。その後方では、中冨伸一(ヤマハ)、清成龍一(ホンダ)、出口修(ホンダ)が三つ巴の6位争いを展開。清成が13周目の1コーナーで、出口も14周目のヘアピンで中冨をパスしていく。この争いは最終ラップまで続き、出口が最終ラップのシケインで清成をかわして6位でゴール。中冨は8位でチェッカーフラッグを受けたものの、イエローフラッグ無視のペナルティで失格となっている。

 トップを走る北川は、レース終盤になるとタイヤの消耗が激しく、ペースを上げられない。逆に2位を走る辻村はペースを上げ、北川との差を詰めていく。そして最終ラップを迎えると、北川の前方には、バックマーカーの集団が現れる。この時点で、北川と辻村の差は1秒304。ワンミスで十分に順位を入れ換える状況となっていた。しかし、北川は冷静にバックマーカーをかわし、トップでチェッカーフラッグを受け開幕戦を制した。2位は辻村、3位に山口と表彰台に上がり、以下、井筒、渡辺、出口、清成と続く結果となった。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝:北川圭一
「勝つことができてホッとしている。決勝のペースは予選のタイムを考えると遅かった。もっと速いペースで走れると思ったんだけどね。タイヤは確実にいこうと思い硬めのものを選んだが、レース終盤は厳しい状況だった。チームのスタッフが一生懸命にやってくれたので、結果で応えることができてうれしい」
2位:辻村 猛
「テストではいい感触を得ていたのに、昨日の予選でいきなり調子が悪くなってしまった。それを考えれば、今日はいいタイムで走ることができたと思う。今シーズンは、古巣に戻ったこともあって、やりやすいので、走っていて楽しいですね」
3位:山口辰也
「スタートで失敗したのが、今回の反省点ですね。練習と比べても、あまりにも(スタートが)違いすぎたので、序盤はクラッチをいたわって走ろうと思ったら、走りが乱れてしまった。自分のライディングができなかった。次回は落ち着いて走ります」

  北川圭一(#59)は、ホールショットを奪うとオープニングラップから後続を引き離す走り。
     
  誕生日(3/24)を勝利で飾った北川圭一(中央右)。最後まで食いついて離れなかったものの、今一歩及ばなかった辻村猛(右)が2位。3位は山口辰也。
Photo by Y.Harada/H.Wakita(c)
 
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