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今シーズンよりJSB1000クラスが最高峰クラスとなり、新生R2-1全日本ロードレースがスタートした。今回は、2&4レースのため、JSB1000クラスのみの開催だが、エントリーは70台を数えた。
公式予選は、低気圧の接近により、朝から今にも雨が落ちてきそうな空模様。天気予報でも、午後の降水確率は50%だっただけに、午前中に行われる予選1回目のタイムが、そのまま決勝グリッドになることが予想された。
注目は、今シーズンよりホンダに移籍した、2000年全日本スーパーバイクチャンピオンの井筒仁康。桜井ホンダよりCBR954RRを駆り、予選1回目が始まると早々にリーダーボードのトップに立ち存在感をアピールする。しかし、金曜日のA.R.T.合同走行では、北川圭一が2分9秒847を記録していただけに、公式予選ではさらにタイムを縮めてくると思われた。その北川は、予選1回目、最後のアタックでクリアラップを取ると2分8秒台に突入。2分8秒390をたたき出したのだ。2番手以降のライダーが2分10秒台だけに、圧倒的なタイムと言えるだろう。このタイムの影には、ここまで徹夜続きでマシンを仕上げてきたケンツJトラストモジョウエストスタッフの頑張りがあった。「その頑張りに成績で応えたい」という北川の思いが現れたタイムだと言っていいだろう。この予選1回目が終了した直後に雨が降り出し、午後の予選2回目は、ウェットコンディションとなった。このため、大方の予想どおり予選1回目のタイムでグリッドが決定する結果となった。
ポールポジションは実に6年振りとなる北川がゲット。2番手に昨年のJSB1000クラスチャンピオン山口辰也がつけ、3番手にJSB1000初レースとなる中冨伸一、4番手にゼッケン1をつける渡辺篤と続いた。
タイムだけを見れば、北川の一人旅となる可能性は高いだろう。ただ、北川の決勝のペース次第では、山口、渡辺を始め、他のライダーにもチャンスはあるはず。2003年シーズン開幕戦を制するのは誰だ!
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