SUZUKA SUPERBIKE 200km


SB

文部科学大臣杯 2003年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 鈴鹿2&4レース
主催:鈴鹿サーキット(5.824km)
予選レポート
2003-03-22

新生R2-1全日本JSB1000スタート!
北川圭一が余裕のトップタイムでP.P.!!
誕生日(3/24)を優勝で飾れるか!?

 今シーズンよりJSB1000クラスが最高峰クラスとなり、新生R2-1全日本ロードレースがスタートした。今回は、2&4レースのため、JSB1000クラスのみの開催だが、エントリーは70台を数えた。

 公式予選は、低気圧の接近により、朝から今にも雨が落ちてきそうな空模様。天気予報でも、午後の降水確率は50%だっただけに、午前中に行われる予選1回目のタイムが、そのまま決勝グリッドになることが予想された。

 注目は、今シーズンよりホンダに移籍した、2000年全日本スーパーバイクチャンピオンの井筒仁康。桜井ホンダよりCBR954RRを駆り、予選1回目が始まると早々にリーダーボードのトップに立ち存在感をアピールする。しかし、金曜日のA.R.T.合同走行では、北川圭一が2分9秒847を記録していただけに、公式予選ではさらにタイムを縮めてくると思われた。その北川は、予選1回目、最後のアタックでクリアラップを取ると2分8秒台に突入。2分8秒390をたたき出したのだ。2番手以降のライダーが2分10秒台だけに、圧倒的なタイムと言えるだろう。このタイムの影には、ここまで徹夜続きでマシンを仕上げてきたケンツJトラストモジョウエストスタッフの頑張りがあった。「その頑張りに成績で応えたい」という北川の思いが現れたタイムだと言っていいだろう。この予選1回目が終了した直後に雨が降り出し、午後の予選2回目は、ウェットコンディションとなった。このため、大方の予想どおり予選1回目のタイムでグリッドが決定する結果となった。

 ポールポジションは実に6年振りとなる北川がゲット。2番手に昨年のJSB1000クラスチャンピオン山口辰也がつけ、3番手にJSB1000初レースとなる中冨伸一、4番手にゼッケン1をつける渡辺篤と続いた。

 タイムだけを見れば、北川の一人旅となる可能性は高いだろう。ただ、北川の決勝のペース次第では、山口、渡辺を始め、他のライダーにもチャンスはあるはず。2003年シーズン開幕戦を制するのは誰だ!

[佐藤 寿宏]

●ライダーのコメント

  ポールポジション:北川圭一
 鈴鹿に入る前は、苦戦すると思っていたけど、金曜日から走るごとにセットアップが進んでいい感じにまとまってきたので、タイムを出すことができた。2003年型GSX-R1000のポテンシャルも上がっているし、今シーズンは、このチャンスを生かして頑張りたい。
     
  予選2位:山口辰也
 テストからいい感じで走れているので、そのセッティングで走り始めたら、タイヤが少し合わなかった。それを解決して、マシンのバランスはすごくよくなっている。でも、どれぐらいのペースで走れるかは、決勝にならないと分からないですね。雨の予選2回目はいい感触だったので、決勝は雨になって欲しいんですけど…。
     
  予選3位:中冨伸一
 今シーズンは、チームもクラスも変わって心機一転。ここまで順調に来ているし、やっと自分の体格に合ったマシン、クラスに出られる喜びもあって、今はすごく楽しく走れています。とにかく初めてのJSB1000クラスでのレースだし、全力で走るだけです。
Photo by Y.Harada/H.Wakita(c)
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