3番手グリッドからスタートした菊池寛幸が、前回に続き好スタートを見せホールショットを奪う。これに仲城英幸、柚木伸介、ポールポジションの葛原稔永と続く。柚木は積極的な走りを見せ、仲城、菊池をパスしトップに躍り出る。しかし仲城も負けてはいない。2周目にトップに立つと、一気に全開走行に入る。この仲城のペースについていけたのが菊池、小山、柚木、山本武宏、葛原。しかし、90度コーナーで山本と葛原が転倒。早くも戦線を離れてしまう。
5周目にはV字コーナーで菊池が仲城をパス。すぐに仲城もヘアピンで抜き返す。トップグループにつけ、健闘していた柚木だったが7周目にマシントラブルが発生してしまいピットイン。そのままリタイアとなってしまう。その7周目に菊池を5コーナーへのブレーキングでかわした小山は、そのまま仲城の背後に迫っていく。トップを走る仲城は、さらに2分0秒台にペースを上げていく。小山はピタリと仲城についていくが、菊池は徐々に引き離されていく。ここから仲城と小山の一騎打ちが始まった。
鋭いブレーキングを見せる小山が5コーナーで前に出れば、ストレートスピードが伸びていた仲城がダウンヒルストレートで抜き返す。この展開が数周に渡って続き、仲城がトップで最終ラップを迎える。5コーナーのブレーキングでは仲城が抑えるものの、V字コーナーで小山が仲城の前に出る。そしてストレートで仲城が抜き返すが、90度コーナーへのブレーキングで小山が鋭い突っ込みを見せついにトップに立つ。しかし、最終コーナーを立ち上がり、チェッカーフラッグを受ける直前に仲城が小山に並びかけていく。今回は0.074秒差で仲城に軍配が上がる結果となった。小山は2位でフィニッシュし、ランキングトップをキープ。3番手には、ファステストラップをたたき出しながら追い上げてきた井手敏男を抑えた菊池が入り、以下、井手、小室旭、ラパター・ヴィライロー、15歳の大谷和也、菅谷慎一と続いている。
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