台風4号の接近で天候が心配された第4戦ツインリンクもてぎ。金曜日、土曜日と雨が降ったり止んだりするコンディション。日曜日も朝まで雨が残り、決勝朝はウェットコンディションだったが、その後天候は回復。決勝レースは4クラスともドライコンディションで行なわれた。
JSB1000クラスで真っ先に1コーナーに進入したのは山口辰也。しかし2コーナーで中冨伸一がトップに。さらに3コーナーでは伊藤真一がインからトップに立つなど、目まぐるしい立ち上がりとなる。以下、大崎誠之、井筒仁康と続くが、トップに出た伊藤はオープニングラップからハイペースで飛ばしていく。1周目を終え、伊藤と2位を走る中冨との差は速くも0.9秒。山口、森脇尚護、大崎、井筒仁康、ポールシッターの小西良輝と続いていく。伊藤は、2周目に早くも1分52秒台に入れ、2位以下との差を開いていく。これを追いたい井筒は2周目に4台をかわして2位に浮上し、ラップタイムも1分52秒台に上げていく。しかし伊藤も1分52秒台で周回。その差はコンマ数秒の範囲で一進一退を繰り返す。
一方、スタートで出遅れたディフェンディングチャンピオンの北川圭一はマシントラブルが発生し、早くも戦列を離れていた。3位争いは森脇と山口が1分53秒台で繰り広げており、2位を走る井筒との差は開くばかり。その後方からは、追い上げてきた渡辺が加わってくる。渡辺は10周目の1コーナーで森脇をかわし、4位浮上する。そのころトップを走る伊藤と井筒の差は相変わらず2秒台であったが、井筒のペースが1分53秒台に落ちると、その差は3秒、そして4秒と開いていく。
誰もが伊藤の独走優勝だと思った15周目。伊藤にトラブルが発生。ペースを急激に下げると、そのままピットイン。悔しいリタイアとなる。この伊藤の脱落で井筒は労せずにトップに立つと、2位に10秒以上のマージンをキープ。危なげない走りで今シーズン1勝目を飾った。2位に山口、3位に渡辺、4位に中冨の順でチェッカーフラッグを受けた。JSB1000初ポールポジションからスタートした小西だったが、マシンにトラブルを抱えながらの走行となったものの5位でゴールしている。
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