スタート直後に多重クラッシュが発生し、仕切直しとなったST600。2度目のスタートでホールショットを奪ったのは地元で初優勝に燃える安田毅史だった。これに、ポールポジションからスタートした酒井大作、辻村猛、鶴田竜二、手島雄介、今野由寛、沼田憲保、宮崎敦と続いていく。オープニングラップから安田はペースを上げていく。2周目には早くも1分58秒台をマーク。安田以外に、1分58秒台で走っていたのは酒井のみ。安田と酒井が3位以下を引き離していく。安定して1分58秒台で周回を重ねる安田に対し、酒井は徐々に1分59秒台が精一杯となり、安田との差はジリジリと開いていく。その酒井の背後には追い上げてきた鶴田が迫ってくる。その後方では辻村と宮崎が4位争いを繰り広げる。
トップを走る安田と2位の酒井との差は2秒前後を推移。どうしても勝ちたい安田と酒井もそうはさせまいと意地を見せる。4位争いは、11周目に宮崎がV字コーナーで辻村をパス。さらに後ろからは手島が自己ベストをたたき出しながら追い上げてくる。手島はその勢いのまま12周目に宮崎を、15周目には鶴田をもかわして3位に浮上。さらに前を行く酒井を追っていくが、16周目のS字コーナー進入で痛恨のスリップダウン。悔しい転倒となってしまう。
レース終盤になっても安田のペースは下がらず、そのままトップでチェッカー。酒井は悔しい2位。3位には宮崎の追撃を振り切った鶴田が入っている。
|