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AUTO POLIS SUPERBIKE RACE


SB

文部科学大臣杯 2004年 MFJ R2-1 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦
プレストコーポレーションカップ SUGOスーパーバイクレース
主催:スポーツランドSUGO(3,737.5m)
決勝レポート
DATE:2004-09-05
■開催日/予選:9月4日(土)、決勝:9月5日(日)  ■天候/予選:曇 決勝:雨のち曇
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3,737.5m) ■観客数/決勝:9,800人

葛原稔永が今季2勝目! 小山知良は無念の転倒リタイア!!

 この日、路面コンディションが一番難しかったGP125クラス。朝のウォームアップ走行中にホームスレートでオイルを吹いてしまった車両があった。そのオイル処理のために水がまかれており、他の部分はほとんど乾いていたがホームスレートだけはウェットとなり、タイヤチョイスがカギを握るレースとなった。

 2番手グリッドの葛原稔永がホールショットを奪い、ポールポジションの小山知良、高橋巧、仲城英幸、柚木伸介と続く。4列目15番手グリッドからスタートダッシュを見せた柚木は、その勢いのまま小山、仲城、葛原をもかわしてトップでオープニングラップを終える。しかし、2周目のバックストレートで仲城がトップに立つと、そのままレースをリードしていく。これを追いたい小山だったが、3周目の4コーナー立ち上がりでハイサイドを食らってしまい転倒。天候の回復を見てスリックタイヤをチョイスしたが、フロントタイヤにウォーマーをよくかけていなかったのが転倒の原因だった。トップを走る仲城は、やや2位以下にリードを広げるが葛原がファステストラップを更新しながら追い上げてくる。そして背後に迫った9周目の1コーナーで転倒寸前のオーバーランを喫してしまう。これで葛原は4位に降順。3位争いを繰り広げていた柚木と小室旭が、そのまま2位争いとなる。

 一時は遅れを取った葛原だったが、再びペースを上げ、10周目に柚木、11周目に小室をかわし2位に浮上。そして12周目の4コーナーで仲城をパスし、トップに浮上。カットスリックをチョイスした仲城は、その後もペースを上げられず苦しいレースに。葛原は、そのまま独走体制を築き、今季2勝目を挙げた。小室が2位でチェッカーを受け、3位に柚木が入り4年ぶりに表彰台に上がった。4位には最終ラップのシケイン立ち上がりで仲城を菊池寛幸がかわしてゴールしている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/葛原稔永
ウェットだったら心の準備ができていなかったから勝てなかったでしょうね。ウォームアップが終わってから雨降り始めて“今回はダメだ”と思いましたから。とにかく1コーナーがオイル処理の跡もあって難しかった。1回オーバーランしたし、何度か転倒しそうになったけど、レース的に厳しいことはなかった。小室さんもいい走りしていたし。ラスト2、3周は特に慎重に走った。落ち着いて走れたと言ったら1コーナーでオーバーランしているしウソになるけど、あきらめなかったのがよかったと思う。

2位/小室旭
グリッドでタイヤチョイスで迷っていたけど、隣の井手選手や小山選手もがスリックだったし、小細工していい結果は残らないと思ったのでスリックでいった。スタートで出遅れたけどいいペースで走れたのがよかった。仲城さんはバイク的に厳しそうだった。もしかしたら体が完全じゃなかったのかな? ボクも1コーナーでバイクから振り落とされそうになった。エンジンも葛原選手と一緒だし負けたくなかった。まだ2戦あるんで。一番高いところを狙っていきたい。

3位/柚木伸介
4年ぶりの表彰台。大ケガもあったし、ここに帰ってこられてうれしい。今年はバイクがよくなってメカニックにもよくしてもらっている。ツインリンクもてぎでもトラブルがなければいけたはずなんですけど、今回は、まさか表彰台に上がれるとは思っていなかった。スタートは自慢です(笑)。ボクなりに慎重にいったんですけど、みんなが止まってくれた。1回レースを辞めた時期があったし、今のチームに入って、もう一回、ここに帰ってくるためにトライをしていたのでうれしいです。


  フリー走行の後半のウェットコンディションが一部残る、タイヤ選択に微妙なレースとなり、それが明暗を分けることになった。
     
 

レース序盤に4コーナーで小山知良(#71)が痛恨のスリップダウンでリタイア。葛原稔永、仲城英幸、柚木伸介、そして後方から追い上げてきた小室旭がトップ争いを繰り広げる。

     
  結局、ライン上はほぼドライとなりつつあり、前後スリックタイヤをチョイスした葛原が開幕戦オートポリスに次いで2勝目を挙げた。2位は小室、3位には4年振りの表彰台という柚木。
     
Photo by H.Wakita(c)
 
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