決勝日朝のウォームアップ走行の途中に雨が降り出したものの、すぐに雨は止み、GP125クラスのみハーフウェット、他の3クラスはドライコンディションでレースが開催された。
ホールショットを奪ったのは3番手グリッドからスタートした渡辺篤。これにポールポジションの伊藤真一、北川圭一、柳川明、大崎誠之、井筒仁康、中冨伸一と続いていく。オープニングラップの馬の背コーナーへのブレーキングでは、柳川が北川を、井筒が大崎をかわして、それぞれポジションアップ。さらに2周目には伊藤がシケインで渡辺をかわしてトップに立つ。ここから伊藤は1分30秒台というハイペースで周回をかさねていく。この伊藤を追いたい井筒は2周目に北川をかわして4番手に上がり、柳川のテールを捕らえる。
しかし、ハイポイントコーナーで井筒は柳川と接触しそうになりオーバーランしてしまい順位を下げてしまう。トップをいく伊藤と2位の渡辺との差はジリジリと開き始め、5周目には柳川が渡辺をシケインでかわしていく。その後方では井筒が激しい追い上げを見せ、5周目の馬の背コーナーで中冨を、6周目に北川、7周目の1コーナーで渡辺と立て続けにかわして3位に上がる。その勢いのまま井筒は9周目に入るホームストレートで柳川をかわして伊藤追撃に入る。この時点で伊藤と井筒の差は約3秒。伊藤との差を詰めていきたい井筒だったが伊藤の方が速いペースで周回し、逆にその差は開いていく。井筒と柳川の差も開き始め、その背後には追い上げてきた森脇尚護が迫ってくる。そして19周目のホームストレートで森脇は柳川をかわして3位に浮上する。トップを走る伊藤は、その後も井筒とのリードを広げ、独走でチェッカー。前戦ツインリンクもてぎでの雪辱を晴らすと共に、自身の地元でうれしい優勝を飾った。
2位に井筒が入り、山口辰也が5位となったこともありポイントリーダーに立つことになった。3位に森脇が入り、第2戦オートポリス以来、2度目の表彰台に上がった。以下、柳川、山口、中冨と続き、ディフェンディングチャンピオンの北川は7位と不本意な結果に終わっている。
|