3カ月のインターバル後に迎えたSUGOラウンド。ここまでST600クラスは3戦を消化し、辻村猛、沼田憲保、安田毅史と3人のウイナーが誕生している。このクラスだけ有効ポイント制(6戦中4戦有効)となっているだけに、優勝している3人のライダーはここで優勝し、タイトル争いを有利にしておきたいところ。逆に、まだ優勝していないライダーは、勝ってタイトル争いに加わっていきたい。
今回も、予選上位は1回目のタイムアタックで決まる結果となった。天気予報では下り坂だったが、ときおり日が差し、2セッションともドライコンディションでのタイムアタックとなった。金曜日のA.R.T.合同テストから1分34秒台をマークしていた辻村はA組1回目のセッションで1分34秒390でトップタイム。SUGOを地元としている武山祐介、2002年にSUGOで初優勝を飾っている手島雄介、足回りが決まってきたという宮崎敦までが1分34秒台をマーク。B組では前回のツインリンクもてぎラウンドのウイナー安田が1分34秒522を記録。筑波のウイナー沼田も1分34秒台に入れ、組2番手につける。午後の予選2回目にタイムを更新したライダーは上位にはなく、辻村が今シーズン初となるポールポジションを獲得した。2番手に安田がつけ、ホンダCBR600RRを駆るライダーが1-2。沼田が3番手につけ、優勝経験者がフロントロウに並ぶ。1列目最後となる4番手には武山がつける。武山は、金曜日の午後のセッションで転倒を喫しており、両足首を負傷。満身創痍ながら「決勝ではトップグループについていきたい」と語る。以下、手島、宮崎、八木孝弘と続き、ここまでが従来のコースレコードを更新するハイレベルな予選となった。
レースは辻村と安田が引っ張り、沼田、宮崎、手島のヤマハ勢が追う展開になるだろう。レース終盤に、どのポジションにいるかがカギだと言える。また、ブリヂストン、ダンロップのタイヤウォーズにも注目したいところだ。
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