6戦中4戦の有効ポイント制となっているST600クラス。前回のSUGOラウンドで辻村猛が2勝目をマークし、タイトル争いを一歩リードしている。辻村は今回、チームの地元でもある鈴鹿で勝ち、初の全日本タイトルを引き寄せたいところ。辻村がチャンピオンになる条件は、辻村が優勝し、第3戦筑波で優勝している沼田憲保が3位以下、第4戦ツインリンクもてぎで駆っている安田毅史が4位以下となることだ。
予選はタイトルを争う3人が上位を占める結果となった。予選は、ST600クラスの走行が最後となったこともあり、路面温度的には午後の方がコンディションがよくなる可能性があった。Aグループの走行となった辻村は、僅か3ラップのみ走行。その3周目に2分17秒767をマークして組トップにつける。これを見た安田も同様に3周のみの走行に留め、2分17秒452をマークし、Bグループ2番手。ここでトップタイムとなる2分17秒401をマークしたのは沼田だった。
タイヤを温存し、2回目のセッションに賭けた辻村だったが、路面温度は下がったものの、ホームストレートとバックストレートの2本のストレートが向かい風となり、思うようにタイムを縮めることができない。安田も2分17秒660、沼田も2分17秒997とタイムを更新できずに予選を終了。沼田が第3戦筑波以来、2度目のポールポジションを獲得した。2番手に安田が続き、安田はこれで4戦連続でセカンドグリッドに着く。安田はここまで3戦連続でホールショットを奪っており、今回も、と意気込んでいる。辻村は3番手からタイトルを狙う。4番手には岩崎雄亮がつけ、ここまでが2分17秒台をマークした。セカンドロウには「SRS-Jの講師だけに無様な走りは見せられない」とスポット参戦の野田弘樹、酒井大作、鶴田竜二、山本琢磨と並ぶ結果となった。暫定ランキング3位につけている宮崎敦は、ドライのセットアップに苦しみ12番手スタートとなっている。宮崎は、ウェットコンディションだった金曜日は、断トツでトップタイムを記録しているだけに、決勝の天候によっては圧倒的な強さを見せるかもしれない。
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