優勝/シリーズチャンピオン 仲城英幸
今回はチャンピオンを意識しないでマシンの仕上がりを重視していた。ストレートエンドも伸びていたし、タイヤもずっとグリップしてくれていた。レース中は後続との差をボードで確認していたし、ラップタイムも37秒フラットから36秒後半で回れていた。作戦はなく、前に出られるときに出ていた。ラスト数周で菊池さんを抜いて、そのままいこうと思っていたけど、チェッカーを受けるまでトップでゴールできるか分からなかった。5度目のタイトルを獲得したけど、今年一番感じるのは開催数が少なくなって大事にいっているせいか、ひとつひとつのレース内容がよくないこと。125に戻って抵抗なく乗れていたけど、バルブ付きのエンジンを開発しながらの参戦は大変だった。今までのエンジンと特性が違うから毎回セッティングを詰めるのに時間がかかった。まだ実感はないんですけど、最後に勝ててよかったというのが正直な気持ちです。
2位/菊池寛幸
タイヤもエンジンの状態もよかった。最後にちょっとおかしくなって、最終ラップはそれが顕著に出てしまった。まだ何がおかしくなったのか分からないけど、レースウィーク中に出ていない症状だった。オープニングラップに2番手に上がった直後のダブルヘアピン進入でフロントが切れ込んでしまって4番手に下がってしまった。追い上げながら、マシンが仕上がっていたので、いいレースができると思っていた。追いついたときにできればもっと前に出たかったけど、うまくいかないですね。仲城選手に抜かれてからは、症状がひどくなってきていた。完璧におかしくなったのは最終ラップ。それが気になりすぎて、集中できなくなってしまった。
3位/小山知良
仲城選手にペースをコントロールされたというか、ついていくだけで精一杯だった。ストレートで10メートル単位で離されてしまうので、ブレーキングで追いつくので精一杯。オーバーランするぐらいの勢いで突っ込まないといけなかったし、それ以上のリスクを負えなかった。マシンは足回りもパーフェクト、タイヤも決まっていたし、昨日の予選で確認していたから、限界も分かっていた。メカニックも頑張ってくれて、現状で一番速い状態にしてくれていた。
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