世界選手権直結のクラスとして、今まで多くのライダーを育ててきたGP250だが、世界的な4ストローク化の波に押され、今回の開幕戦で出走しているのは24台とやや寂しい状況となっている。今年も、中須賀克行と藤岡祐三がJSB1000クラスにスイッチし、このクラスで優勝経験者はさらに減って青山周平、横江竜司の2人のみとなってしまった。
3年ぶりの開催となるMINEラウンド。コースレコードは横江が、やはり3年前に記録した1分26秒642だったが、そのタイムは今回の予選で更新されることはなかった。ポールポジションを獲得したのは1分26秒776をマークした青山。「足回りを、もう少し詰めていきたかったけど時間がなかった。朝のウォームアップで足回りを確認できれば、決勝は26秒台でまわれるはずだし、一発ならば25秒台に入れることができるはず。優勝はもちろん、タイムにもこだわっていきたい」と青山は必勝宣言。
一番のライバルと見られる横江は1分26秒台に入れることができずに、1分27秒594で2番手。「足回りに問題があって気持ちよく走れていない。決勝は一発よりアベレージのタイムが大事。金曜日は27秒台でまわれていたし、問題が解決すれば大丈夫でしょう」と横江。ここ数年、開幕戦でケガを負っているだけに今年こそタイトルを狙うためにも着実にゴールしたいところか。3番手には全日本2年目の佐藤裕児が1分27秒745で続き、徳留真紀が1分28秒211で4番手となった。「まだ去年、負傷した足が回復しきれていないけど、決勝はトップ争いに絡んでいきたい」と徳留。レースは青山がスタートで飛び出せば独走となる可能性が高い。それを横江、徳留、佐藤などのTZ勢が青山を止めることができるのだろうか!?。
|