一番の激戦クラスとなったST600クラス。開幕戦MINEのエントリーは63台。予選通過できるのが36台だけに、約半数が予選落ちとなってしまう。今年は、JSB1000から大崎誠之、徳留和樹がスイッチ。奥野正雄が伊藤レーシングに加わるなど、さらに選手層が厚くなってきている。
金曜日の走行では、徳留がただ一人1分28秒台に入れ、TSRに移籍した手島雄介が1分29秒フラットで続くなど、若い二人がリードしていた。
公式予選が行なわれた土曜日は、午後から天気が崩れる可能性もあったが、土・日で2セットしかタイヤが使えないST600クラスだけに、1回目の予選でほぼ順位が決まる結果となった。ポールポジションを獲得したのは、1分28秒379をマークした大崎。「金曜日の最後で足回りの方向性が見えて、予選でうまく決まったので、やっと自分のスタイルで走れるようになった。予選2回目でも28秒台に入れることができたので、今のセッティングのままいこうと思っている。レースはドライでやりたいね」と大崎。
徳留も2番手につけ、安田毅史、奥野正雄と続いた。ディフェンディングチャンピオンの辻村猛も5番手につけ、虎視眈々と勝利を狙っている。以下、RC甲子園に移籍した宮崎敦、沼田憲保、手島雄介とセカンドロウまでに蒼々たるメンバーが並んだ。
今回は、ダンロップ勢が好調で予選を1-2で終了。ブリヂストン勢では安田の3位が最上位だが“アベレージでは大丈夫”と自信をのぞかせている。タイムも僅差で並んでいるだけに混戦は必至。レース終盤、タイヤがタレてきてからのポジションが勝敗を分けるだろう。果たして開幕戦を制するのは!?
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