およそ半年弱の沈黙を破り、このGP125クラスを皮切りに2005年の全日本ロードレース選手権が開催する。MINEでの開催は2002年以来の3年ぶりで、特に中国地方のロードレースファンは心待ちにしていた瞬間だ。予選は1回目こそドライの条件下で行われたが、午後の予選2回目は開始後5分の段階で小雨が降り始め、タイムアップが難しい状況となった。。
その中、これまでに5回のタイトルを獲得し、チャンピオンナンバーを付ける仲城は、ベテランの貫禄でタイムアップを果たし、終盤になって1分31秒733のポールタイムを叩き出した。仲城は「今年は排気バルブ付きになって2年目で、データが揃っていることが大きいです。MINEラウンドが再開したことは嬉しいですね。長いシーズンですけど開幕戦から勝ちたいです」と6度目のタイトルに意欲的だ。2番手は同じく最後の最後にタイムを上げたヤマハ勢のエース、井手敏男だ。ホンダ勢が多数を占める趨勢の中、ヤマハTZ125は出走34台中4台まで数を減らしてしまったが「ヤマハユーザーを増やすためにも自分は頑張らなければいけない」と仲城の追い落としを狙う。
3番手は山口出身の濱本裕基で、微妙なコンディションの中、地の利を生かした格好だ。予選1回目のトップだった柚木伸介は、そのタイムのままでフロントローを確保した。2列目には菊池寛幸、小室旭、山本武宏といった実力者が並んでいる。
気になる決勝レースだが、あいにく天気が危ぶまれており、金、土の走行ともほぼドライの走行だったことから考えると、荒れた展開になることも予想される。しかし天気がどうであれ、V5チャンピオンの絶対的優位が揺らぐことはないだろう。
|