徳留和樹が2番手グリッドから好スタートを見せホールショットを奪う。これにポールポジションの大崎誠之、沼田憲保、安田毅史、奥野正雄、宮崎敦、手島雄介の順で続いていく。レース序盤は、徳留、沼田、大崎、奥野の4台がトップグループを形成。安田はペースが上げられず、やや遅れていく。3周目には沼田が徳留をかわしてトップに浮上。レースをリードしていく。
4周目にアクシデントが発生する。第2ヘアピンの立ち上がりで徳留が失速。その影響で失速した大崎に奥野が追突し、奥野が転倒。大崎もトップグループから遅れてしまう。これで沼田と徳留の一騎打ちとなったトップ争いだったが、決着は早い段階でついてしまう。7周目のホームストレートで徳留が再びトップに立つと、その周のシケインで沼田が転倒してしまう。これでトップ独走となった徳留は十分なマージンをキープしてチェッカー。JSB1000からST600に戻り、2年ぶりの優勝を飾る結果となった。
2位争いは最後まで熾烈な戦いとなった。大崎に安田、手島が追いつき、やや離れて宮崎が続いていたが、大崎をかわした安田と手島が集団をリード。何とかついていきたかった宮崎は15周目の最終コーナーでコースアウトを喫し遅れてしまう。ラスト3周となったところで、手島が安田をかわして2位に浮上。最後に勝負をしかけたかった大崎も17周目の3コーナーで転倒してしまい、最終ラップは手島と安田のバトルとなる。この勝負は1コーナーで安田が手島をかわして決着。安田が2位でゴールし、手島が3位。手島は久しぶりの表彰台となった。
次いで、ディフェンディングチャンピオンの辻村猛がファステストラップをマークするなど、ジリジリとポジションを上げて4位でゴール。以下、高橋英倫、寺本幸司、酒井大作、生形秀之、稲垣誠、浜口俊之の順でチェッカーフラッグを受けている。コースアウトした宮崎は11位でゴールしている。
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