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SUPERBIKE RACE in MINE


JSB1000

文部科学大臣杯 2005年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 SUPERBIKE in MINE
主催:MINEサーキット(3,330m)
決勝レポート
DATE:2005-04-03
■開催日/予選:4月2日(土)、決勝:4月3日(日)  ■天候/予選:曇り 決勝:曇り時々雨
■開催場所/山口県・MINEサーキット(3.330Km) ■観客数/15,300人

波乱の開幕戦で伊藤真一が優勝を飾る!

 寒気が入り込んだ影響で決勝日は朝から雨が降ったり止んだりする不安定なコンディション。金曜日のA.R.T.合同走行、土曜日の公式予選とドライコンディションで行なわれてきただけに、雨になれば誰が勝つか分からない状況となることが予想された。天気の影響で、タイムスケジュールも大幅に変更。JSB1000クラスのスタートするころは、気温も下がり風が強く吹いていた。空もどんよりと曇り、いつ雨が降ってきてもおかしくない状況だが、ドライコンディションの中でスタートが切られた。

 オープニングラップは波乱の展開となった。まず、金曜、土曜と全セッションでトップタイムをマークし、ポールポジションからスタートした中冨伸一がロケットスタートを見せるが、3コーナーを立ち上がった300Rの切り返しで転倒。2コーナーでも亀谷長純がコースアウトするなどアクシデントが発生する。この混乱の中、トップでホームストレートに帰ってきたのは、何と3列目からスタートした中須賀克行だった。これに世界から全日本に戻ってきた松戸直樹、スタートで出遅れたものの驚異的なリカバリーで追い上げてきた山口辰也、伊藤真一、渡辺篤、辻村猛、柳川明、出口修、八木孝弘と続く。

 2周目には、山口と伊藤が、松戸をパスしてポジションアップ。さらに伊藤は山口も抜いて2番手に上がると、中須賀もかわしてトップに浮上する。山口も中須賀をかわして伊藤を追いたいところだったが、マシントラブルが発生してしまい6周目のホームストレートでスローダウン。1コーナーの手前でマシンを止め、悔しいリタイアとなってしまう。かわって2番手に浮上したのは柳川だが、伊藤のペースは速く、その差をジリジリと開き独走体制を築いていく。6周目に辻村が3番手に上がり、その後方では松戸、中須賀、渡辺、出口が4位争いを繰り広げる。

 レース中盤ごろから、霧状に降っていた雨が大粒となり、危険な状況となってきていた。赤旗が提示されたのは18周目。16周終了時点での順位でレース成立となり伊藤の優勝が確定した。2位は柳川、3位に辻村となった。4位争いは渡辺が制し、出口、中須賀、松戸の順でフィニッシュ。その後方では今野由寛とのバトルに競り勝った須貝義行が8位でゴールしている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/伊藤真一
スタートしたら路面の状態がよくなくてグリップしなかった。グリップ感が出始めてからは自分のペースで走ろうと思っていたが、思ったよりペースが上げられなかった。徐々に雨が降ってきて、義務周回数とかいろいろ考えてしまった。ストレートで首を振って(中断を)アピールしていたけど手を上げなかった。先頭走るライダーとしては、今日は申し訳なかった。もう1周早く手を上げていればよかった。最後の周は大粒の雨で路面が完全に濡れていたのでスリックタイヤで走れる状況ではなかった。今年も忙しいシーズンになりそうだが全戦でベストを尽くしてチャンピオンを狙いたい。

2位/柳川明
スタートはバッチリ決まって1コーナー入っていた。オープニングラップだし、タイヤメーカーも変わったことから特性が違うので慎重にいったら、後ろから追突されてしまい亀谷くんを押して出してしまった。レース後にマシンを見たらマフラーが曲がっていた。それもあって、ストレートでスピードが伸びないし、ラップタイマーも表示されなくなってしまい順位もラップタイムも分からなかった。ボクも赤旗の出る3周前から足を振って大きく降って(中断を)アピールしていた。何だかんだ言っても開幕戦を2位でゴールできてよかったかな。

3位/辻村猛
(JSB1000は)去年が悪かったが、今年はそれなりにマシンもまとまっていたので、いいスタートがきれた。ST600はチームに手島(雄介)くんが入って、自分はJSB1000にウェイトを置くことができてチームとしてはうまくいっていると思う。今日は朝のウォームアップで転んでいたので無理できなかったし、冷静に見ていた。風向きも変わっていたし、車体のセットとかも大幅に変わっていたからね。今年はJSB1000がメイン。ただ、JSB1000でもST600でも早くマシンを仕上げて勝ちたい。


JSB1000がスタート  

ポールポジションの中冨伸一(#3)がロケットスタートでトップに立つが…

     
中須賀がトップ   オープニングラップの波乱でトップに立ったのは今季からJSBに転向した中須賀克行(#51)
     
伊藤真一(#4)がトップに浮上しレースをリード   伊藤真一(#4)がトップに浮上後もハイペースでレースをリード
     
追う柳川明   柳川明(#87)も必死に伊藤を追うが、差は広がっていった。
     
辻村猛の走り   スタートで集団に飲み込まれた辻村猛(#11)は3位まで挽回した。
     
伊藤(中)が優勝、2位柳川(左)、3位辻村   結局、伊藤(中)が優勝、2位柳川(左)、3位辻村となった。
     
Photo by H.Wakita&Y.Harada(c)
 
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