前回の筑波では、本命と言われている青山周平が独走で今季初優勝を果たした。全力でレースを走りきった青山は、立つのもやっとという状態で表彰台の中央に上がった。コースレコードこそ記録できなかったものの、昨年のレースタイムは大幅に更新。今回もコースレコード更新に意欲を見せていた。
1セッション40分で行なわれた公式予選。セッションの大半をリードしていたのが、15歳の高橋巧だった。一方、青山はトラブルが発生し、なかなかコースに出られない。最後の最後にコースレコードに迫る1分53秒567をマークし、トップタイムを記録。逆転で3戦連続ポールポジションを決めた。
「何も言うことはないですね。1セッションしかないのにトラブルが出てしまいちゃんと走れなかった。最後にタイムを出してポールポジションを獲れたけど3戦連続でコースレコードを更新できていないし全く満足できませんね。明日は作戦はないです。目標はコースレコードを更新することです」と、すでに自分自身との戦いとなっている。2番手には横江竜司がつけているが、横江もセットアップに悩んでおり自己ベストに届いていない。ストップ・ザ・周平の最右翼だけに、早くその実力を発揮して欲しいものだ。高橋巧は3番手に落ちたものの、堂々のフロントロウ。4番手に徳留真紀がつけ、5番手に及川誠人、6番手に佐藤裕児と続いている。高橋江紀はオートポリス攻略に苦戦し、8番手スタートとなっている。
今回は出走数が16台と、長い歴史を持つGP250だけに寂しい限りだ。決勝は、今回も周平が独走で優勝を飾る可能性が高い。周平が連勝して前半戦を終えることができるか?
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