予選では2位以下を約1秒も引き離しポールポジションを獲得したポイントリーダーの青山周平。開幕戦以外ぶっちぎりの2連勝で、他者を寄せ付けない強さを見せている青山にとって、ここSUGOでの目標はコースレコードを塗り替えることだったが、予選では目標タイムを上回ることができず、決勝でのリベンジを誓っていた。
スタートから順調にホールショットを奪った青山の後には、横江竜司、高橋江紀が続き、わずかに間をおいてラタパー・ヴィライローと徳留真紀が4位を争っていた。
青山は1分31秒台前半の好ペースでぐいぐいと後続を引き離し、オープニングラップから独走態勢を築いていく。高橋も2周目の馬の背コーナーで2位に浮上すると、3位以下を引き離しにかかる。横江、徳留、ヴィライローの3台による3位争いは、7周目に3位に浮上した徳留がマシントラブルのため戦線を離脱してしまう。その徳留のマシンからオイルが漏れているのを確認していた横江はペースを落としたため、3位に浮上したヴィライローとの間に1秒以上の差がついていた。
しかし、2位を走る高橋にヴィライローと横江が徐々に追いついてくる。ヴィライローがその差を1秒以内に詰めた矢先、14周目の1コーナーで高橋が痛恨の転倒を喫してしまう。このアクシデントによりヴィライローは2位に浮上するが、横江が110Rでヴィライローを交わし2位を奪う。
残り6周、余裕があったというヴィライローは最終ラップの最終コーナーを立ち上がるまで横江の背後にぴったりとつき、プレッシャーを与え続けた。戦略どおりチェッカー直前で横江の前に出たヴィライローが2位入賞。嬉しい初表彰台をゲットした。
青山はコースレコード更新の目標こそ達成できなかったものの、2位以下に20秒以上の差をつけ今シーズン3度目のポールtoウィンを獲得した。2位はヴィライロー。3位は横江。4位以下は及川誠人、佐藤裕児、高橋巧、秋谷守の順でチェッカーを受けている。
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