3カ月ぶりのレースとなる第5戦SUGO。前半戦では、前評判通り青山周平が2勝を挙げシリーズを引っ張っている。これに全日本GP250デビュー戦となる開幕戦を制した高橋江紀、第3戦筑波で2位に入賞した高橋巧とティーンエイジャーの健闘が光った。これに対し、青山の対抗馬と見られていた横江竜司、徳留真紀、及川誠人などのベテラン勢が出遅れていたが、第4戦オートポリスでようやく本調子に戻ってきた。
今回の予選もGP250クラスは、オートポリスに引き続き1セッション55分で争われた。コースレコードの更新に並々ならぬ意気込みを見せていた周平は、セッション中盤で1分31秒144をマーク。セッション終盤でのレコード更新に期待が集まったが、終了5分前にホームストレートで転倒があり、赤旗中断。すぐにセッションは再開されるが、青山はタイムを更新できずに終わる。「事前テストのときとは、路面コンディションが変わってしまい、リアのスライドが止まらなかった。コースレコードを更新できなくて悔しい。決勝は、転んでもいいからレコードを狙っていきたい」と悔しさをあらわにした。それでも周平は、2番手を約1秒も引き離すタイムで4戦連続ポールポジションを獲得。今季3勝目を目指す。2番手にSUGOがホームコースの横江がつけ、徳留、高橋、ラタパー・ヴィライローと、ここまでが1分32秒台で続いた。
レースは周平が主導権を握りそうだ。これに横江、徳留のベテラン勢、高橋、ラタパーのティーンエイジャーが、どこまでついていけるかが見物だ。
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