予選4番手の安田毅史がホールショットを奪い、徳留和樹、酒井大作、沼田憲保、手島雄介、大崎誠之の順で1コーナーを駆け抜ける。2コーナーから3コーナーへの切り返しで、徳留が安田をかわしてトップに立つが、馬の背コーナーのブレーキングで再び安田が前に出て行く。一方、ポールポジションからスタートした酒井大作は、オープニングラップのシケインでまさかの転倒を喫し、早々と戦列を離れてしまう。
2周目以降は、安田を先頭に、徳留、大崎、沼田、手島、高橋英倫らがトップグループを形成し、序盤から激しい争いが繰り広げられた。4周目に手島が110Rからシケインのブレーキングで、大崎、徳留を立て続けにパスし、安田の背後に迫った。一方、5番手以降を走行していた沼田、高橋らは、7周目過ぎから少しずつ遅れ始め、セカンドグループに飲み込まれていった。
レースも中盤となる10周目。それまで2位を走行していた手島が、1コーナーの進入で安田をパスし、トップへ浮上。さらに、4番手を走行していた大崎が、馬の背コーナーで転倒を喫したことで、トップ争いは、手島、安田、徳留の3人に絞られることになった。安田と手島は、共に今シーズンの優勝はまだない。タイトル争いと今季初優勝をねらう二人の争いは激化していった。レース終盤に入ってもコンスタントに1分33秒前半のタイムを刻み続け、徳留はこの二人についていけない。
手島と安田の激しいトップ争いは、最終ラップにまでもつれこんだ。安田はバックストレートで手島の背後にピタリとつけ、馬の背コーナーでの逆転をねらっていたが、マシンが振られてしまい勝負ができない。しかも、その先のSPアウト、シケインとイエローフラッグが振られていたために、最後の勝負をしかけることもできずに最終コーナーを立ち上がっていった。
その結果、手島が今シーズン初優勝を達成し、安田は2位でゴール。3位には徳留が入賞した。終盤まで続いた激しい4位争いは、寺本幸司が制し、5位に高橋、6位に奥野正雄が続いた。
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