GP125クラスの公式予選は、雨は止んでいたものの路面はウエットコンディション。今回は、40分、1セッションのみで行われた。仲城英幸がセッションをリードしていくが、終了間際に中上貴晶が2分07秒406をたたき出して逆転。仲城英幸、菊池寛幸も2分07秒台に入れるが、中上のタイムを上回ることはできず、中上の2戦連続ポールポジションが決定した。
「雨は止んでいたし、後半セクションにあった川もなくなっていた。ウエットでは、まだ詰める部分はあるけれど、ほぼマシンは決まっている。いい感じできているので、今回もその流れを壊さないように連勝したい」と自信のコメント。
中上がオートポリスを走るのは、金曜日が初めて。金曜日のコンディションも、やはりウエットコンディションだった。それだけにドライコンディションでは不安要素が多い。
「確かにドライで一度も走っていないので不安はあるけど、レースでは、どんなコンディションでも勝つ気持ちは変わらない。ウエットならば100%勝ちます」と中上。
一方、中上の独走を止める最右翼は、やはり仲城英幸だろう。「雨のオートポリスは、今回はぶっつけだったけど、いい感じで走れている。予選では、最終セクションで遅いバイクに引っかかってしまいタイムを出せなかった。ダンロップのレインタイヤもよかったし、そろそろ(中上を)止めなくちゃね」と仲城。全日本最多勝利記録に王手をかけながらも、足踏み状態が続いているだけに、早く記録を達成したいところだろう。
金曜日にトップタイムをマークしていた富沢祥也は、電気系のトラブルが発生し、6列目23番手、竹内吉弘は転倒を喫し、7列目28番手から共に追い上げを狙っていた。
レースは、序盤に誰がペースをつかむかによって展開が左右されそうだ。レインコンディションになれば仲城、菊池寛幸、葛原稔永、徳留真紀、井手敏男といったベテラン勢がペースを握りそうだ。
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