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SUPERBIKE RACE in MINE


JSB1000
GP-MONO

文部科学大臣杯 2006年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 SUPERBIKE RACE in 九州
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
予選レポート
DATE:2006-5/27

全日本史上初のスーパーポールは天候不良で無効に。
ハーフウェットの公式予選を制した秋吉耕佑が今季2回目のポール獲得

 シリーズ全7戦で戦われるJSB1000クラス。ここまでの3戦、優勝者は3人、大混戦となっている。昨年、圧倒的な強さを持ってタイトルを獲得した伊藤真一(KEIHIN Kohara R.T.)は今シーズン、自らのチームを立ち上げ、新しい体制でタイトル防衛をねらうことになった。新チーム設立の難しさから、シーズンオフのテストが十分ではなく、開幕戦のもてぎは10位に滑り込むのが精一杯だった。このレースは途中で雨が降り、ヒート2を制した柳川明(TEAM GREEN)が優勝した。第2戦鈴鹿2&4はJSBだけの開催だった。ここではチャンピオン伊藤が本来の強さを発揮、渡辺篤(ヨシムラスズキWithJOMO)との接戦を制した。続く第3戦筑波では、今度は渡辺が伊藤を圧倒し優勝。ポイントランキングでもトップに立った。2位でチェッカーで受けた伊藤がランキング2位、3戦連続の表彰台となった渡辺とのポイント差は9点、今後のタイトル争いが面白くなっている。

 予選に先駆けて行なわれた金曜日のA.R.T.合同走行(練習走行)は天候に恵まれず、レインコンディションでの走行だった。土曜日は雨が上がり、曇り空ながらドライでの予選が予想されていたが、路面は一部渇き始めたものの完全なドライ路面とはならなかった。45分の走行が1回だけの公式予選では、全ライダーとも徐々にペースアップ、昨年、渡辺がマークしたコースレコード、1分51秒268からはおよそ10秒遅いあたりでタイム争いが展開されている。この均衡を破ったのが辻村猛(F.C.C. TSR)。最初に2分を切った。終了直前に赤旗で一時中断される場面もあったが、秋吉耕佑(ヨシムラスズキWithJOMO)が最後に辻村のタイムを更新し、公式予選での暫定ポールポジションを獲得した。

 今回、全日本では初となる公式予選上位8人によるスーパーポールが開催された。これは、1台ずつがコースインし、1周のタイムアタックを行ない、その結果によって2列目までの予選順位が入れ替えられるというもので、ワールドスーパーバイクでは毎戦、鈴鹿8時間耐久レースでも恒例のイベントとなっている。計時予選8位の伊藤からスタート。伊藤は水しぶきを上げながらタイムアタック。さらに2番目にスタートした手島雄介(F.C.C. TSR)がタイムアタックするころには雨が本格的に降ってきた。さらに3番手スタートの柳川の走行時には、コースの一部が霧に覆われるなど、スタート順が遅いライダーほどコンディションが悪化していった。スタート順が最後となった計時予選トップの秋吉は、コース全体が霧で真っ白な状態だったために走行できなかった。結局、全日本史上初開催となったスーパーポールだったが、結果は無効となり、公式予選でトップタイムを出した秋吉が、今季2回目のポールポジション獲得となった。

[青木 淳]

伊藤真一  

秋吉耕佑

   
伊藤真一   スーパーポールでは、急激に天候状況が変化した。
   
 
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