日中でも約14度という寒さの中行なわれた決勝は、コースイン直前から雨がぱらぱらと落ちはじめ、レースはウエット宣言が出されていた。開催5クラスのうちGP250は、最後に開催され、路面もかなり冷えてきていた。
鮮やかなスタートを決め、ホールショットを奪ったのは、2番グリッドからスタートした高橋巧。ポールポジションの横江竜司は慎重な走りで2番手につける。及川誠人、高橋江紀がそれに続いた。オープニングラップで高橋巧は横江に1秒以上の差をつけていた。及川、ラタパー・ヴィライローが横江に続きコントロールラインを通過。小林龍太が5番手までポジションを上げ、途中、逆に突っ込みすぎてしまったという高橋江紀は6番手。
高橋巧は2周目、さらに横江を引き離していたが、追い上げてきた横江が5周目に巧をかわしトップに立つと、独走状態に持ち込んでいった。その後方では、ラタパーがファステストラップを更新しながら追い上げてくる。3周目には3番手、6周目には高橋巧をかわし2番手に浮上。しかし、横江もペースを上げると、2人の差は徐々に広がっていった。
横江は自分のペースをキープしながら独走のままチェッカーを受け、開幕3連勝を達成。ラタパーも2位でチェッカーを受け、3戦連続表彰台に上がる結果となった。高橋巧はラタパーから約2秒遅れの3位でゴールした。4位は及川、5位は宇井陽一、6位は今季初ポイントを獲得した松井剛がそれぞれ単独でチェッカーを受けた。高橋江紀は4周目に転倒を喫し、惜しくもリタイア。レース終盤に7番手を走行していた小林は、12周目に他車の転倒に巻き込まれてしまう。再スタートは切ったものの、15位まで順位を落とす結果となってしまった。
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