辻村猛が圧倒的な速さを見せた。2番手グリッドから好スタートを見せホールショットを奪った辻村は、オープニングラップから2番手以下を引き離していく。2周目には早くも1分28秒台に入れ、約2秒のリードを築く。2位争いは、渡辺篤、伊藤真一、秋吉耕佑、中須賀克行、山口辰也の5台が繰り広げ、ここからポールポジションスタートの秋吉が、ポジションを上げていく。3周目に2番手に上がった秋吉は、5周目にファステストラップをマーク。辻村との差を縮めていくかと思われた。しかし、SUGOが地元の伊藤が5周目の1コーナーで渡辺をかわすと3番手に浮上し、秋吉との差を詰めていく。2位争いの集団で健闘していた中須賀だったが、8周目のシケインで転倒。さらに2位争いに加わってきていた柳川明が10周目のSPインコーナーで転倒。共に悔しいリタイアとなった。
トップを走る辻村はコンスタントに1分28秒台をマーク。レース中盤になると、バックマーカーが現れ、辻村と秋吉の差は一気に縮まるが、すぐにペースを戻した辻村は、秋吉の接近を許さない。逆に、秋吉の背後には伊藤が迫ってくる。そして、21周目の1コーナーで伊藤が秋吉をパスし2番手に上がる。その後方では、渡辺と山口が4位争いを繰り広げ、ペースを上げた渡辺が、2位争いに接近。ラストラップには、完全に追いつき2位争いは4台の集団となる。
最後の最後に激しさを増す2位争いを尻目に、終止レースをリードした辻村が独走でチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。2位争いは、伊藤が制し、最終ラップのチェッカー寸前に秋吉をかわした渡辺が3位に入った。秋吉は4位、山口が5位でゴールした。終止単独走行となった亀谷長純が6位、予選で転倒した手島雄介と出口修の7位争いは、手島が制してチェッカー。以下、徳留和樹、今野由寛、野寄真二、川瀬裕昌、森井威綱、柚木伸介、本田晃司と続き、ポイントを獲得した。
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