毎戦コースレコードが更新される激しい予選が繰り広げられているST600クラス。岡山国際サーキットのコースレコードは、一昨年に酒井大作がマークした1分34秒668だった。昨年は、予選が雨となったためコースレコードの更新は、なかった。それだけに、金曜日から好天に恵まれた今回は、必然的にコースレコードが記録される条件が整っていた。どこまでタイムが縮まるかが予選の見どころだった。
かくして予選1回目からコースレコードが次々に記録され、予選2回目には、A組の渡辺篤が真っ先に1分33秒台に突入する1分33秒929をマーク。これをB組の酒井大作が1分33秒544という驚異的なタイムで上回り、酒井がポールポジションを獲得した。
「ここまで(タイムが)出るとは思わなかった。午前中のセッションでクリアラップが取れなかったから、うまく走り切れれば、1分33秒台に入ると思っていた。ポールポジションが取れたけれど、レースは、また別。みんな速いし自分にアドバンテージがある部分を見つけて勝負したい」と酒井。
2番手につけた渡辺は、JSB1000でポールポジションを獲得しており両クラスで絶好調だ。
「33秒台の前半を狙っていたけれど、33秒台に入ったら引っかかってしまった。2クラスでチャンピオン争いができていることは、プレッシャーもあるけれど、こんなチャンスは、そうそうないからね。楽しみの方が上回るし、モチベーションになる」と渡辺。
3番手には、新垣敏之がつけ、渡辺とタイトルを争う大崎誠之、安田毅史と続いた。
今回も8人がコースレコードを更新。決勝は、酒井、渡辺がレースを引っ張り、安田、大崎がついていく展開となるか!? 新垣の存在も気になるところ。寺本幸司、辻村猛もトップ争いに加わってくる可能性は高い。トップ争いは、もちろん、タイトルの行方も気になるところだ
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