今回も公式予選は、45分1セッションで争われた。タイトルに王手をかけている中上貴晶が、セッション中盤に1分36秒453をマーク。このタイムを上回る者は現れず、今シーズン3度目のポールポジションを獲得した。
「金曜は、なかなかセッティングを詰めるところまでいかなかったしタイムも出なかった。予選では、金曜よりタイムを上げることができたけど、満足はしていない。コースレコードを出したかったけれど、出足でつまずいてしまった。1セッションだけだし、時間も限られている中で、いい状態にバイクを仕上げられなかったのが問題。優勝でチャンピオンを決めたいけれど、意識せず、いつもと同じ気持ちで臨めている」と中上。
セカンドグリッドにつけた富沢祥也は、セッション中盤にアトウッドカーブで他車とラインが交錯して転倒。4周目にマークした1分36秒515がベストタイムとなったが、不完全燃焼の予選となってしまった。
「転倒したけれどバイクもまとまってきたし、何とか予選タイムで周回できれば離されずについていけるはず。今回こそ勝ちたい」と富沢。
井手敏男は、最後のアタックでベストをマークするが、2台のスリップストリームを使っていたため、チェッカーフラッグが確認できずダブルチェッカーをしてしまいタイムを抹消された。しかし、12周目にマークした1分36秒767で3番手につけた。井手にとっては、スタート、そしてオープニングラップをいかに速く走れるかによって勝機が見えてくる。
また、岩田裕臣、浪平伊織、山田亮太が健闘し、好タイムをマーク。そろそろ初表彰台を狙いたいところ。岡山と言えば菊池寛幸だが、予選は、マシントラブルに見舞われ22番手に沈んでしまった。マシンの状態がよくなれば、激しい追い上げを見せてくれるはずだ。
シリーズも終盤。今回は、中上、富沢というティーンズライダーを中心に展開されることになりそうだ。
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