セカンドグリッドからスタートした秋吉耕佑がホールショットを奪い、柳川明、伊藤真一、渡辺篤、中須賀克行と続いていく。スタート直後の混戦の中、柳川が秋吉をかわしてトップに立つ。伊藤もヘアピンで秋吉をかわし、2番手に上がる。オープニングラップは、柳川が制し、伊藤、秋吉、やや間隔を空けて、渡辺、中須賀、手島雄介、辻村猛、山口辰也、森脇尚護、亀谷長純の順でコントロールラインを通過。
金曜日から好調な中須賀は、2周目に渡辺をかわして4番手に上がると、トップグループに加わってくる。柳川を先頭に、伊藤、秋吉、中須賀の4メーカー4台がトップグループを形成。3周目の1コーナーでは、伊藤が柳川をかわしてトップに出る。伊藤がレースを引っ張るかと思われたが、それ以上のペースで中須賀が周回。6周目のヘアピンでは、秋吉が伊藤を、中須賀が柳川をかわし、それぞれポジションを上げる。1分30秒台というハイペースで展開されるトップグループ。その中でも中須賀は、速かった。8周目の1コーナーで伊藤をかわした中須賀は、12周目のアトウッドカーブで秋吉をかわしてトップを奪う。中須賀は、追い上げてきた勢いのまま、ハイペースで走行。これを逃すまいと伊藤もヘアピンで秋吉をかわしトップを走る中須賀を追う。13周目からバックマーカーが出始めると秋吉は、遅れ始める。秋吉は、14周目に柳川、15周目に渡辺にかわされるとペースが上がらずピットイン。タイヤ交換を行って出て行くが、マシンを止めてリタイアとなる。
トップを走る中須賀は、ハイペースを維持、伊藤をジリジリ引き離し、JSB1000初優勝が現実味を帯びてきていた。しかし、20周目のヘアピンでまさかの転倒。再スタートするものの、そのままピットに戻りリタイアとなった。これで労せずトップに立った伊藤は、その座を守りきりチェッカー。今シーズン3勝目を挙げた。
その後方では、柳川、山口、渡辺によって激しい争いが繰り広げられた。17周目のヘアピンでは、目の前でバックマーカーが転倒し、渡辺がコースアウトして遅れるが、渡辺は、そこから驚異的な追い上げを見せ、山口、柳川をかわして2位でゴール。柳川が3位に入り、表彰台の一角を占めた。山口は、惜しくも4位となった。以下、森脇、辻村、亀谷、出口修、徳留和樹、アレックス・キャミアの順でゴールした。
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